福岡城ピクニック・潮見櫓復元工事2

 

裏付け

今から10年程前、

重要文化財だった島根県の松江城が、

「国宝」に指定された理由は、

長い間、行方不明だった

建立年の慶長十六年と記された

「祈祷札」を執念で探し出し、

その札が打ち付けられていた場所も

確定された事でした。

そして、

福岡城潮見櫓が復元されたのも

古写真などを含め、

詳しい資料に裏付けされ、

確かなものであるという

証拠があったからです。

僕達が令和元年(2019)に訪問した

和歌山県の新宮城では、

懸賞金まで付けて「裏付け」取りに

情熱を注いでいたのも思い出されます。

なんと天守の写真であれば、

1000万ですよ!

あれから5年、

誰か貰ったのかな?(笑)

K氏インタビューを受ける

潮見櫓工事見学

興奮冷めやらぬまま外に出ると

テレビ局の方が、

インアタビューをお願いしたいとの事。

もちろん、

ここで登場するのはK氏。

インタビューを受けるK氏と

奥でそれを撮影するP氏。

堂々たる受け答えで、

持論を展開されるK氏。

P氏の撮影にも力が入っていますね!

工事進捗パネル写真

ただの見学だけで終わらないのが、

潮見櫓工事見学会のスゴイとこ。

まずはパネル写真で

過去からの進捗を楽しんでみます。

初期段階。

案内役の方が、

「基礎の上に鉄骨を張り、

耐震性を高めています」

こんな事言われていました。

鉄骨の俯瞰。

二階部分の古材。

案内されたように、

一階部分よりもかなり多くの

古材が使用されていますね。

瓦を葺く前と後の比較。

展示(プレハブ小屋)

「工事現場兼ミニ博物館」とは、

ちょっとオーバーですが、

ここは見学者への配慮が、

そこかしこに散りばめられ、

歴史好きのツボをは、

押しまくられてしまい、

快感にむせび泣いてしまう程です(笑)

案内地図。

真ん中の通称プレハブ小屋には、

古材や継手など、

様々な「実物」が展示されています。

プレハブ小屋に突入するP氏。

後に続き、僕たちも突撃(笑)

妻の身長と同じ位の棟札。

今だからこんな身近で笑ってられますが、

完成後は、屋根の真下あたりに設置され、

遠い存在になってしまうのです・・・

棟札さん、

貴重な体験をさせてくれて、

本当にありがとう!

こちらはパネル展示の上棟式の写真。

どこの神社さんが神事を行ったのか、

気になりますね。

弊串と古い破風。

黒田家の家紋入り丸瓦。

この瓦には刻印があります。

将来の再建資料としても

貴重なものになるかも?

歴史の生き証人、

潮見櫓で使われていた梁。

縦位置。

六葉(ろくよう)。

こんなに深く入るものがあるとは、

初めて知り、

僕も妻も大感激!

屋根の軒先納め。

国内産木材見本箱。

これと照らし合わせて、

木材の確認をしているのかな?

釘を使わない継手。

江戸時代の釘(和釘)。

古材。

骨組みの立体模型。

これも数百年後の資料となるかも?

実際に木造再建された大洲城や、

鉄筋再建の小田原城などは、

立体模型も再建の決め手の一つに

なっているようですから。

ちなみにこちらが、

江戸末期に造られた

小田原城天守の模型です。

壁下地見本

プレハブ小屋のすぐ横には、

壁下地見本までが設置されています。

案内を聞き、

質問をしているK氏とご一行様。

(P氏撮影)

外壁側。

アップ。

細やかで丁寧な作業が

よく理解できます。

案内の方は、

「外壁は綿密に塗り、

内壁は呼吸出来るよう

粗めに仕上げます。」

こんなお話をされていました。

そして驚くことに

「外壁は手のひらの湿度で

ツヤを出しています」

こんな事も言われていたのです。

仕上げが手のひらとは、

愛情こもり過ぎでしょう!

文字通りの「手作業」に、

改めて、

職人さんへの尊敬の念、

爆上がりです(笑)

壁断面。

内壁側。

アップ。

こちらは小田原城内に展示された

銅門(あかがねもん)土塀模型です。

潮見櫓完成の暁には、

こんな感じで、

常設して欲しいものですね。

ここまでで潮見櫓復元工事見学は完了。

ですが、

K氏主催の、

那国王の教室福岡城ピクニック」は、

まだまだ、

尻上がりに盛り上がって行きます!

今日の不思議写真

壁下地見本見学後、

プレハブ小屋に戻る妻・・

何かめっちゃ慌てていますが、

財布でも忘れたのかな?

不思議だ〜(笑)

 

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Comment

  1. 源能直 より:

    k氏は聞かれると、勢いあまり過激発言を連発します。その結果、インタビューは、日の目を見た試しがありません、、

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