筥崎宮(福岡市)令和6年3月 前編

 

武運の神様

筥崎宮の景観は、

大内義隆小早川隆景

黒田長政という

戦国〜江戸初期にかけ

筑前(博多)を支配した

三武将が寄進した建造物で、

整えられています。

本殿は大内義隆、

「敵国降伏」の扁額で有名な楼門は

小早川隆景、

鳥居は黒田長政寄進の肥前鳥居と、

筥崎宮が武運の神様として、

武将たちからの崇敬が

いかに高かったかを

窺い知ることが出来ますね。

肥前鳥居

筥崎宮の参道には、

佐賀県(肥前国)特産の

「肥前鳥居」が二基あります。

以前は、

国道3号線前に巨大な肥前鳥居が、

もう一つ建てられていましたが、

残念ながら耐震基準を

満たしていないとの理由で、

10年ほど前に撤去されています。

地下鉄の箱崎宮前から参拝を開始。

一つ目の肥前鳥居が見えてきました。

大正六年の建立ですから

社殿近くに建つ

黒田長政寄進の肥前鳥居に

敬意をはらって寄進されたものでしょう。

黒田長政寄進の鳥居へ。

慶長十四年(1609)の建立です。

以前、佐賀新聞の電子版に、

関ケ原の戦いで

西軍(石田三成側)だった

佐賀藩の鍋島勝茂を

黒田長政が徳川家康に取りなしたことで、

お咎めを受けなかったお礼に、

この鳥居を「黒田長政の寄進」として

建立したのではないかという記事があり、

佐賀城には筑前堀、

福岡城には肥前堀と呼ばれる

お互いが相手の城に

手伝いに行って作った

堀があるほどの仲良しなので、

これも裏付けの一つでは?

とも書かれていました。

真相はいかに・・(笑)

肥前鳥居からはすでに

小早川さんの楼門も見え、

テンション上がります(笑)

肥前鳥居を斜めから撮影。

鳥居の上を飛行機が飛んでいます(笑)

「豊臣黒田筑前守長政」の刻印。

豊臣氏が滅びる大坂夏の陣の

6年前の寄進ですから

まだ「豊臣」姓なんですね・・・

楼門

肥前鳥居を楽しんだ後は楼門へ。

天気も良くて気持ちいい境内。

日本三大八幡「筥崎宮」の案内。

手水する妻。

お潮井。

案内を抜粋すると

「博多では箱崎浜のお潮井(真砂)を

てぼ(籠)に入れ

家の玄関に備え外出の時身に

振りかけ厄災からのがれる事を祈ります。

又、家屋の新築の際は敷地を祓い清め、

農家では田畑に撒いて虫よけ、

豊作を祈ります。」

このようになります。

以前の妻の実家には、

「てぼ」が常備され、

僕もお潮井をふりかけていたことを

思い出します。

湧出石。

触ると縁起が良いらしい・・

もうすぐ楼門。

この楼門は

毛利元就の三男、

小早川隆景の寄進です。

元就の孫、毛利輝元の家臣である

隆景さんは、毛利家の家臣ながら、

豊臣秀吉からは直参大名格として

破格の待遇を受けていた人で、

楼門は、筑前名島城主だった頃の

文禄三年(1594)に造営したものです。

楼門のトレードマーク(笑)

「敵国降伏」の扁額。

楼門下の案内。

「(敵国降伏の)意味は、

武力で相手を降伏させる(覇道)ではなく

徳の力をもって導き

相手が自ら靡(なび)き降伏するという

王道である我が国のあり方を説いています。」

なんか、

「どうする家康」のセリフと同じですが、

筥崎宮の扁額の方が遥か先なので、

どうする家康の脚本は、

筥崎宮の扁額からヒントを得たのかも

知れません(違うか・・笑)

本殿

楼門先の本殿には、

祈願者や結婚式関係者以外は

入れませんので、見える範囲を

撮影させていただきます。

本殿正面。

天文十五年(1546)

大内義隆の再建です。

この頃の大内氏の領土は広大で、

足利将軍家を動かせるほどの

大きな力を持っていました。

こちらは以前訪問した山口市の

龍福寺資料館の版図図です。

義隆さんの時代、

この図の紫色の京都以外、

オレンジ、山吹色、青、緑の地域全ての

支配者だったのです。

筥崎宮の本殿を立派に成し遂げる

財力や労力は、

有り余るほどあったのでしょう・・・

本殿右側。

端っこに半分位見える石燈籠は、

観応元年(1350)の銘があり、

天正十五年(1587)千利休が

寄進したと伝わるものだと

案内に書かれています。

観応元年は足利尊氏、直義兄弟が争った

「観応の擾乱」の始まった年、

そんな歴史ある石燈籠に

近くでみたいものです(笑)

楼門と本殿屋根の上部。

さすがは武勲の神、

本殿は鉄壁の守りです(笑)

(後編に続く)

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください