日牟禮八幡宮(近江八幡市)前編

 

雨の記憶

旅の2日目は大雨時々雨(笑)

しかし、

過去の旅に於いて、

大雨にまつわる思い出と言えば、

素晴らしい思い出ばかり。

晴れならば、確実にスルーしていた

島根県立古代出雲歴史博物館との

衝撃的な出会い、

旅程変更で知った、

東大寺最古級の建物、転害門で、

ボランティアガイドさんから

教えてもらった奈良時代の柱、

山口県の山崎八幡宮

大雨だからこそ知る事が出来た

比類無きおもてなし体験、

山城をやめて、

コースを変えた事で偶然遭遇した

畠山重忠の銅像お墓、などなど・・・

今回も何匹目かのどじょうを狙い(笑)

まずは日牟禮ひむれ八幡宮を目指します。

御由緒

いつもは、あまり気にしない、

御祭神や御由緒ですが、

ここ日牟禮八幡宮の由緒には、

僕たちの興味をひく歴史が

ギュッと詰まっています。

御朱印を授与していただいた時に

一緒に貰った「日牟禮八幡宮略史」。

八幡宮なので御祭神はいつものメンバー、

應神天皇、神功皇后、

比賣神(宗像三女神)の皆さんです。

「御由緒」。

気になる所だけ(笑)要約すると、

「武内宿禰命がこの地に

大島大神を祀ったのが始まり。

應神天皇行幸の折、

宇津野々辺に御座所を置かれた。

後年、その跡に、

日輪の形二つ見ることが出来た。

それ故、祠を建て

「日群之社八幡宮と名付くと記され、

持統天皇五年(691)

藤原不比等が参拝し、

和歌を詠んだのに因み

日牟礼社に改むるとある。

正暦二年(991)

法華峰(八幡山)に社を建て、

宇佐八幡宮を勧請して、

上の八幡宮を祀り、

その後、遥拝の社を建て

「下の社と号す」とあり、

これが、現在の社に相当する。

天正十八年(1590)

豊臣秀次公、法華峰に

八幡山城築城のため、

上の宮を日杉山に遷座する予定だたが、

秀次公、切腹により社は建設されず、

現在の如く一社となった。

慶長五年(1600)

九月十八日徳川家康公、

関ケ原決戦の後、

武運長久の祈願を籠めて参詣。

寛永二十年(1644)家光公より

御朱印下附があり、

以降寛文五年(1665)

家綱公の御朱印も残されている。」

このようになります。

家康さん、

佐和山城を落とした翌日、

ここに参拝しているんですね。

その3日後、

伊吹山山麓に逃走中の石田三成が、

田中吉政によって捕縛されていますので、

「三成が早く捕まりますように・・・」

な~んて祈願もしていたのかも(笑)

一の鳥居

彦根から車で約50分、

伊吹山から旅程変更した

最初の目的地、近江八幡市の

日牟禮八幡宮に到着。

一番最初の見所は、

こちらの一の鳥居です。

木造明神鳥居。

神社のサイトには、

「明治四十一年修理工事中に

額束上の穴から発見された

建立棟札及び社蔵の文書から

元和二年(1616)造営が判明」

このように書かれています。

家康さんが大阪城落城のお礼に、

奉納したのかも?

な~んて想像が一気に膨らみますね!

楼門

畏れ多いことですが、

車で鳥居をくぐり楼門を目指します。

近江八幡観光MAP。

へ~近江八幡市は、

京都の町みたいに

条坊制の区画なんですね!

豊臣秀次が、

ここに城と町を作った時からの

区画がそのままなのでしょうか・・・

道路脇が神社の駐車場。

便利この上無し(笑)

楼門。

雨が凄い!(笑)

神紋の一つには、

徳川家の三つ葉葵もあり、

やはり、家康さんの御威光、

今も輝いていますね。

そして、

楼門裏側の狛犬が、

実に渋いのですよ!

阿形の木造狛犬。

吽形。

狛犬から振り返ると、

高い御神木に囲まれて、

素晴らしい社叢が広がっています。

手水舎

楼門左側に手水舎があります。

手水舎手前には、

最近流行りの

タッチパネル式の案内板が設置され、

参拝者へのサービスも満点ですね!

手水舎。

安政五年(1858)

三月寄進の手水鉢。

この年は、

日米修好通商条約調印、

安政の大獄など激動の年、

ここは、

平穏だったのでしょうか・・・

能舞台

次に参道を挟んで

手水舎向かいに建つ能舞台へ。

能舞台。

「能舞台」と能楽「日觸詣ひむれもうで

一部抜粋すると

以下になります。

「能舞台改築竣工に当り

明治三十二年(1899)

十一月二十四日当神社の

能楽日觸詣が完成

この能舞台で初演されました。

観世流の能楽であります。

(後略)」

舞台アップ。

ここで、妻が、

これ面白いね!と

指差したのが、こちらです。

なんと、

全部食材で出来た宝船です!

ネズミの胴体は「春雨」、

手足は「ガム」、

そして、

宝船が載せている米俵は「珍味たら」。

なんだか、

お腹へって来た~(笑)

拝殿

次は拝殿へ。

上品で立派な拝殿。

雨も強いし、

参拝は背後の本殿でする事に。

拝殿左側の石段で本殿へ。

拝殿横、八幡宮の神使、

金のハトに癒やされます。

本殿

日牟禮八幡宮は、

本殿の前から直接参拝出来ます。

本殿もなかなか素敵です。

参拝。

雨にピントが合ってしまったのか、

本殿はピンぼけ気味ですね(汗)

本殿右側から撮影。

御由緒には、

「本殿裏には屏風岩が聳立ち、

鏡池が森厳さをかもします」

と書かれていたので、

その場所を確認へ(笑)

鏡池。

「虚偽の心にて

顔を水に写すと池に没すという」

このように書かれています。

石玉垣のお陰で、

池に没する事無く無事通過(笑)

次に本殿裏の屏風岩へ。

確かに屏風ですね!

雨のお陰で、

神々しさも倍増しているような・・・

この後、

境内社などへ向かいます。

(後編に続く)

 

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