半田赤レンガ建物・外観(半田市)

 

きっかけは機銃掃射痕

愛知県半田市の赤レンガ建物には、

戦時中、アメリカ陸軍の戦闘機、

P51マスタングから受けた機銃掃射痕が、

多数残っていると知り

とても気になっていました。

観光スポットとして推されている

赤レンガ建物自体にはさほど興味はなく、

やはり訪問のきっかけは

「機銃掃射痕」で間違いないでしょう(笑)

カブトビール広告塔

知多郡美浜町の

第二河和海軍航空隊滑走台跡から

車で約40分、

半田赤レンガ建物に到着です。

周辺ガイドマップ。

僕たちが次に行く予定の

中島飛行機半田製作所飛行場跡は、

ご近所にも関わらず、

このマップには載っていませんね・・

マニアック過ぎる場所ですから

仕方ないかな?(笑)

赤レンガ建物の全景と

復興されたカブトビール広告塔。

以下、案内の要約です。

「明治時代に創業されたカブトビールは、

この建物で製造され、

主に名古屋地区を

販売拠点としていたことから、

名古屋駅(当時の名古屋電停場)前に

広告塔を建て、

駅のランドマークとなっていました。

アニメ映画「風立ちぬ」の一場面にも

この広告塔が描かれています。」

ハーフティンバー棟とトロッコの軌道

機銃掃射痕だけ見て、

次へ行こうと思っていたのに、

あまりにも魅力的な建物なので、

各所の案内を見ることに。

いつもの大道草が始まっています(笑)

建物正面全景。

半田赤レンガ建物の特徴として、

以下が記されています。

「木骨レンガ造、平屋建てで、

勾配の緩やかな

切妻屋根を乗せたこの棟は、

ハーフティンバーという

建築構造様式で造られています。

他の部分と異なり重厚な赤いレンガ壁と

木骨の柱・梁・筋交いの

軽快さが対照的です。

このハーフティンバー棟は、

カブトビール工場時代、

瓶詰めの場、瓶置場、瓶洗場などに

使用されていました。

また現在の木製デッキのレベルに

運搬用プラットホームがあり、

トロッコの軌道が延びていました。」

この角度が一番わかり易いですね。

木骨の暖かい雰囲気と赤レンガ、

相性抜群ではないでしょうか?

それに加え、

直線の木製デッキが、

トロッコ駅のプラットホームに

見える気がするから不思議です(笑)

柱頭(ちゅうとう)

ハーフティンバー棟のすぐ右に、

創建時の建物との繋ぎ部分があります。

一瞬、機銃掃射痕?

そう思いましたが、

手前の建物を取り壊した際の痕跡で、

銃撃を受けたわけではないようです。

「柱頭」。

僕には見ただけでは、

一体何かは理解不能ですが、

案内には以下が

詳しく記されています。

「この柱頭は、

半田赤レンガ建物内にあって、

鉄の柱の上に設置され

梁を支えていたものです。

頑丈で火に強い建物とするために、

柱や梁には鉄も利用されていたようです。

創建時にはこの場所にあった機械室で

使われていました。」

写真と図面を拡大。

これなら僕にも理解出来ますね(笑)

妻の身長159cmと比較すると

その巨大さが分かります。

機銃掃射痕と半地下構造

次に主目的、機銃掃射痕がある

北側の壁面へと歩きます。

パッと見た目には、

あまり被害が分かりませんが・・

右側の建物上部付近には、

沢山の弾痕が確認できます。

足元で見つけた

「戦争のつめあと」と題されたプレート。

「1945年7月15日、

小型戦闘機3〜6機が半田市に来襲、

その際の機銃掃射痕が、

建物北側面に残っています。

当時、赤レンガ建物は

中島飛行機製作所の衣糧倉庫として

使われていました。

この9日後の24日には

半田大空襲があり、

1か月後の8月15日には

終戦をむかえます。」

「このプレートは、

山荘の悲惨さや平和の尊さの継承や、

恒久平和を祈念するため、

設置しているものです。」

このように記されていて、

プレート左端に伸びた、

「ひなぎく」の花言葉は、

「平和」なのですよ!

偶然と言えばそれまでですが、

やはりそこには、

花の意志を感じます・・

半地下構造の素晴らしさは置いといて(笑)

機銃掃射痕の説明に注目です。

壁面から回収された

P51の実弾の写真付きなので、

いっそう当時の銃撃を想像できます。

無数の機銃掃射痕・・・

人的被害はどうだったのかな・・

ズームして撮影。

機銃掃射痕アップ。

レンガは意外と強いみたいで、

奥まで貫通しているようには

見えませんが、

どうなんでしょう?

さらにドアップ。

戦争の痕跡、

未来永劫残して欲しいものですね。

(続く)

 

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