東大野八幡神社(北九州市)前編
細川忠興寄進の狛犬
東大野八幡神社参拝の目玉は、
江戸時代初期、小倉藩主だった
細川忠興が寄進した狛犬です。
今まで見てきた狛犬でも、
なかなかレア物でしょう(笑)
境内図
御社殿近くの境内図は、
実にわかりやすくて重宝しました。
奉納された人、
ありがとう!(笑)
参道
御社殿近くの駐車場に車を置き、
長い参道をひたすら逆行し社頭へ。
まだ、午前中なので、
気力も体力も十分あります(笑)
一の鳥居。
少し行くと杜の入口が見えてきます。
ここからは石段。
二の鳥居。
杉並木の参道。
手水舎。
御神木
参道の終点近くには、
杉の御神木がそびえ、
参拝者を迎えてくれます。
左側がご神木。
案内によると樹齢500年で、
子宝祈願にご利益があるとか。
御神木の全体像。
御社殿
まずは、御由緒を確認。
御祭神は応神天皇、神功皇后、
そして、宗像三女神。
略記を超訳すると
「創建は天智天皇五年(666)。
遷座、大友氏の兵火での焼失、
大内氏による復興を経て、
寛文七年(1667)現在の地
花枝山に宮殿を建て別鎮め祭り
爾来当社を東大野八幡宮と称し、
東谷九ケ村の産土神と崇められる。」
このようになります。
拝殿。
天井絵が描かれた拝殿内。
拝殿から本殿へ。
本殿右前から。
お目当ての狛犬いらっしゃいますね!
はやる気持ちを抑え(笑)
本殿の屋根を見ると・・・
ありました!
小笠原家の家紋、三階菱。
細川忠興さんが熊本に転封した後に
小倉藩主となった小笠原さんですが、
現代においても小倉藩だった神社の多くに
この家紋(神紋)があしらわれています。
そして、この本殿を護る細川さんの狛犬へ。
渋いですね!
本殿向かって右側に
吽形が配置されていますので、
通常とは反対です。
経年劣化は進んでいるものの、
それがまた逆に、
古さと素朴さを演出してくれています。
細川家が肥後熊本藩に転封になったのが、
寛永九年(1632)の事なので、
この狛犬はそれ以前の奉納でしょうから
御年約400歳ほどでしょうか?
真横から。
忠興さんがこの狛犬に託した思いは
何だったのでしょう・・・
関ケ原の戦いの少し前、
大阪屋敷で石田三成勢に襲撃され、
命を断った妻、ガラシャ
(明智光秀の娘、玉子)の供養、
父、細川幽斎の供養など、
様々な思いだったかも知れません。
お顔のアップ。
妻曰く「ドラえもんみたい!」。
実は御朱印を書いていただいた
宮司様の奥様らしき方と
この狛犬の話をした時、
「耳が取れてしまって、
ドラえもんみたいなんですよ」
なんておっしゃられていました(笑)
忠興さん、寄進した狛犬が、
400年後に
まさかそんな愛称で呼ばれるとは、
空の上から笑っているかもですね!
阿形。
真横から。
お顔アップ。
こちらは狛犬っぽいですね(笑)
本殿左前から。
とにかくこの本殿、
造りが繊細で、
彫刻も素晴らしいのです!
組物は圧巻。
力士が左右を守っています。
御朱印。
ひまわりのスタンプ、
妻が大いに喜んでいました。
ツーショット完了。
この後、境内社などへ。
(後編に続く)