懐古神社(長野県小諸市)
鬼門を守ってきた神様
懐古神社は小諸城の
本丸跡に鎮座しています。
本丸石垣の外側に立つ
懐古神社の由緒を
要約・抜粋すると、
「明治十三年四月廃藩後
荒れ果てた小諸城跡を整備し
懐古園となすにあたり本丸東北に
城の鎮守神として祀られていた
天満宮、火魂(荒神)社の二社と
藩主牧野公歴代の霊を合祀した
懐古神社を創建しました。」
「天満宮については、
天正十二・三年の頃、
城主松平康国公が
城内空堀改修中、
紅葉谷の土中から光を放っていた
天神様の木像を発見し
荒神社と並べて安置した」
このようになります。
東北(北東)は艮(うしとら)の方角、
鬼門を護る神様だったのでしょう。
そして、光る天神さまの木像のくだり、
これも似た話は時々ありますが、
日本神話において、
三歳になっても立てなかったため
アメノイワクススフネに乗せて流された
イザナミ・イザナギの子である
蛭子(ひるこ)神が、どこそこの
海岸に打ち上げられて
祀られたという風なお話が
元になっているのかも知れません。
参道
参道の起点は本丸石垣です。
本丸(神社)入口。
向かって左側、
懐古神社の社号標の裏側には
このような案内があります。
「小諸領境界石標」
「文化三年(1806)建立
追分の原(軽井沢町)
笠取峠(立科町)」
江戸時代には上記二箇所に
建っていたという意味でしょうか?
詳しくは分かりませんが
古いものであるのは
間違いないでしょう。
参道左には本丸内の雁木や
石垣が残っています。
手水舎。
参道。
参道右側の境内には、
信州小諸そばのお店があります。
左側には池。
錦鯉が優雅に泳ぎ、
透き通った水と噴水にに
癒やされる手入れの行き届いた
素敵な庭園ですね。
御社殿
そして拝殿へ。
拝殿にて参拝。
拝殿と左奥の
神宝庫(神輿庫)らしき蔵。
本殿。
鏡石
拝殿向かって左手前で見つけたのが、
鏡石と呼ばれる、
表面が磨かれた石です。
「山本勘助が常に愛用したと伝えられる」
説明通りだと450年ほど前から
この鏡石は存在している事になりますが、
石ですからそれも有りでしょう。
討ち死にした武田信玄の重臣で、
小諸城の縄張を担当したと伝わる、
山本勘助さんに敬意を表し、
妻が顔を写してみました。
鏡の向こうから勘助さんが
こちらを見てるような・・・(笑)
社務所
懐古神社の見所の一つが
社務所です。
櫓風?お城風?
なかなか雰囲気あっていいですね!
最後にツーショットで〆。