太助灯籠(丸亀港)

 

灯籠で団扇を知る

丸亀市の特産品は、団扇(うちわ)。

何と、全国の団扇の半分は

丸亀市のある香川県で、

生産されているものだそうです。

ちなみに京都府も多く、

40%位のシェア率なので、

この二つの府県で、

全国の団扇生産の90%を占めています。

これを知るきっかけになったのは、

今回訪問した、

太助灯籠の前に建てられた

銅像の碑文でした。

丸亀城で、団扇みたいなデザインの

「うちっ娘(こ)」という

ご当地キャラを見たのですが、

その時は、興味もわかず

スルーしていましたが、

ここに来て俄然団扇熱が

上がりまくりです(笑)

太助灯籠へ

丸亀城に滞在する事、2時間半。

その後、

丸亀でのもう一つの目的地、

丸亀港の太助灯籠へは

徒歩で向かいます。

灯籠の正式名称は、

「金毘羅講燈籠」ですが、

多くは「太助灯籠」と

書かれていますので、

こちらの名前を使います。

「通町」のアーケードを抜け、目的地へ。

綺麗に整備された一角に、

灯籠は建っています。

その、灯籠への入り口にあるのが、

冒頭で書いた、

僕に団扇を教えてくれた銅像です。

「瀬山登」。

この名前、全く初めて目にしましたが、

灯籠の前に建立されているので、

やはりその関係者でしょう。

碑文を要約すると

「京極藩士、瀬山登は、

江戸屋敷留守居役となり

江戸府中に金毘羅千人講を作って

参詣客の誘致をはかり

その受入の為の港、新堀湛甫を築造し

また金毘羅銅灯籠(太助灯籠)を

建てたが、多額の資金調達は、

千人講や江戸老中、豪商を動かし

藩財政に影響を与える事なく成し遂げた。

更に、江戸の隣り屋敷、九州中津藩から

団扇(うちわ)作りの技術を

家中の者に習得させ、国元に拡げ、

金毘羅参りの土産物として販売させ、

今日の全国一を誇る

団扇産業を創始するなどして

丸亀繁栄の基礎を築いた」

このように書かれています。

江戸藩邸内の金比羅宮へ

日を決めて庶民の参拝を許し、

結果その総本宮である

地元讃岐(香川)の

金比羅宮の名前を全国に広め、

集客に大成功した

丸亀藩主の京極氏に、負けず劣らず、

その家臣にも、凄い人がいたという事です。

そして僕が、碑文で注目したのは、

「九州中津藩から」という部分。

現在の大分県中津市では、

「中津からあげ」は有名ですが、

団扇を生産しているなどとは、

聞かないようです・・・。

丸亀の団扇のルーツ(の一つ)に

挙げられているのは、

素晴らしいことだし

中津市民もこの事を知ったら

誇りに思えるのではないでしょうか。

太助灯籠と案内碑。

少しアップ。

青銅の台座には、

寄付者の名前がびっしりと

刻まれています。

灯籠頂部のアップ。

驚くほど精巧な造りで、

一部の隙もありませんね!

台座に刻まれている石工の名。

「金毘羅講燈籠」の案内碑。

碑文を要約すると

「丸亀は金毘羅参詣客の上陸地で、

門前みなととして栄えてきた。

金毘羅講寄進の青銅燈籠は

天保九年(1838年)の製作で、

高さ5.28m、

蓮華をかたどり八角形である。」

「江戸の富商、塩原太助の奉納金

八十両をはじめ、1357人が

出し合った金で出来た

信仰と、航路標識をかねたもので、

最高額の寄附者の名をとどめて、

「太助灯籠」とも呼んでいる。」

また、これとは別に、

近世以前の土木・産業遺産のサイトには、

「当初は12基建てる予定→3基実現

→2基は戦時中に金属供出で喪失」

こう書かれています。

よくぞ残ってくれたものですね!

最高寄付額の太助さん、

今もここに建っているのを知ったら

きっと涙流して喜んでくれるでしょう。

海側から撮影。

灯籠の敷地内にある

「明治天皇丸亀御上陸並御乗艦地」の碑。

灯籠東側の港。

瀬山登が築造した港、

新堀湛甫(しんぼりたんぼ)から

灯籠(右奥)を臨む。

新堀湛甫の雁木は、

コンクリ製?なので、

後世に修復再現したものようです。

灯籠の対岸から撮影。

レリーフ

欄干で、何種類かのレリーフを発見。

文政十一年(1828年)の

丸亀港古図。

太助灯籠、金毘羅船、丸亀城。

江戸時代後期、

遠国から金毘羅船に乗って、

丸亀港に着いた人々の目に入ったのは、

太助灯籠と丸亀城だった事でしょう。

今日の交流

僕たちが灯籠に着いた時、

先客がいました・・・

それは灯籠の下で弁当を食べてる

高齢の男性です(笑)

僕たちが色んなアングルで

撮影していたら

「人が弁当食べてるのに

ウロチョロするな!」

と一喝されてしまいました(汗)

これも地元民との交流の一つかな(笑)

 

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