岸劔神社(岐阜県郡上市)

 

お城よりも先輩

岸劔神社(きしつるぎじんじゃ)は、

郡上八幡城の

二の郭に鎮座していますが、

実は、お城よりもはるかに先輩で、

創建されたのは、

養老元年(717年)、

元正天皇の御代なんですね。

(神社のご由緒書きによる)

ちなみに元正天皇は女性天皇、

そして、

日本書紀が成立(720年)した時の

天皇として、

マニアには(笑)有名でしょう。

ちなみに

その前の元明天皇も女性です。

岐阜〜郡上八幡城

JR岐阜駅北口で、

黄金の信長像」を満喫後、

南口から徒歩5分ほどに位置する

バジェットレンタカーへ。

無事相棒(レンタカー)と合流。

途中スーパーで

弁当を食べたりしながら(笑)

高速も含めて走ること約1時間半、

郡上八幡城の駐車場に到着。

岸劔神社へ

郡上八幡城の天守を目指す前、

駐車場横の岸劔神社を参拝することに。

岸劔神社まで徒歩50m。

ちなみに、左側の道は

郡上八幡城天守へ続いています。

「金幣社 岸劔神社」の社号標と裏参道。

境内を通って、まずは表参道へ。

神社前の案内図。

ここから参拝開始。

神社が鎮座するのは、

郡上八幡城の「二の郭」で、

案内を書き出すと、

以下になります。

「関ケ原の戦(1600)に際し、

徳川家康の東軍にくみした前八幡城主の

遠藤慶隆は、西軍に味方した、

稲葉貞通が、犬山城にこもる間に、

子の通孝が留守居する八幡城を攻めた。

九月一日、激闘を重ねた末に、

ようやく一の門を突破して、

この二の郭に殺到した。

一方、桜町方面から攻め登った

金森可重の一隊は、

城方の強固な防戦にあい、

これを抜くことができず

東木戸を破って二の郭へなだれこんだ。

こうして遠藤、金森両軍が、

東と南から攻めこんだために、

しばらくは同士討ちが起こり、

やがて両者は連合してニノ門に突き進み

二の丸の攻撃を始めたのである。」

遠藤慶隆さんは、郡上八幡城奪回を

家康さんに許可されていたそうで、

相当に気合が入っていたでしょう。

結果、めでたく城主に

返り咲きとなっています。

凌霜隊りょうそうたい之碑

ここで僕たちのハイライトは、

社頭左側に建つ凌霜隊の碑です。

「凌霜隊」

案内を書き出すと

以下になります。

「明治元年(1868)に行われた

会津の戊辰の戦に際して

徳川譜代の青山藩は、

尊皇と佐幕の両派に藩論が分かれ

江戸では凌霜隊を組織して

弱冠十七歳の朝比奈茂吉を先頭に

会津藩に向かう途中で薩長をはじめとする

連合軍と戦いをくり返しながら

鶴ヶ城では西出丸の防備を担当した。

連合軍の猛攻にさらされて

籠城の辛苦に耐えながら

戦ったがついに落城して

同年故郷に帰され、

藩の脱走兵として罪人の汚名のもとに

赤谷の揚屋に押し込められた。

揚屋は、温気がひどく、

その上粗食のため病人が続出した。

その後、城下の寺院に移されて

釈放されたが世人の目は冷たく

多くの隊員はやむなく

故郷を捨てて他に移住した。

昭和十五年、凌霜隊士の

愛郷と団結の精神を偲び

郡上郡青年団がこの顕彰碑を建立した。」

藩が「裏切った」幕府に対し、

あくまでも忠誠を尽くしたにも関わらず、

「逆賊」として冷遇されてしまう・・・

戊辰戦争ならずとも

西南戦争で西郷側についた

各地の兵士など、

このような例は、

枚挙にいとまがありません。

こんな過去を知るたびに、

人間って、実に酷い生き物だと

感じてしまいます・・。

石碑へ。

心を込めて参拝。

参道

御社殿へ向かう前に、

凌霜隊之碑と反対側にある

六地蔵へ。

参拝。

石段を上がると

境内社が数社鎮座していますので、

まずはそちらから参拝します。

右、稲荷神社、

左、積翠神社。

こちらの神様を確認すると・・・

蚕養神も祭られていますよ!

福島県会津若松市の

蠶養國こがいくに神社に参拝して以来、

なぜか、

お蚕様の神社にご縁があります(笑)

奥へ。

御由緒など。

ここで注目は、

白山を開いた「泰澄大師」が、

創建していることです。

だからでしょう、

御祭神には、

白山信仰の中心的神様である、

菊理姫尊くくりひめのみこともいらしゃいます。

鳥居をくぐり御社殿へ。

「岐阜県重要無形文化財

岸劔神社の大神楽」の案内。

拝殿へ。

参拝。

拝殿横から本殿へ。

覆屋付きの本殿に参拝。

最後はツーショット。

この後、郡上八幡城へと向かいます。

 

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