小倉城(令和3年冬旅)前編

 

最終日

小倉城へは何度か行っていますが、

今回の目的は、平成31年3月に

リニューアルされた天守に登る事。

平成と書くと、何だか昔のようですが、

西暦で言えば2019年ですから

たった2年前なんですね。

そして、訪問したきっかけは、

スマホをいじっていて見つけた

小倉城天守での企画展、

「忠興の妻 細川ガラシャ」で、

僕たちが行った日は、

その最終日だったからです。

偶然といえば偶然ですが、

今回の旅、細川ガラシャさんが、

呼んでくれたのかも知れませんね(笑)

天守内へ

西小倉駅を降り、

城内を散策しながら天守へ。

入城前の天守入口付近。

空は曇っています。

鯱の下には、

小笠原家の三階菱が盛り沢山。

ここから入城。

小倉城ご案内。

1階

「小倉城シアター・時代なりきり体験」と

名前が付くだけに

五感で小倉城を体感できる

楽しい空間となっています。

いきなり

暖簾に染め抜かれた

細川家、九曜紋、

小笠原家、三階菱を目にし、

テンション上がりまくりです(笑)

年表だけでなく、

ジオラマでも時代を追って

案内されているのが、

素晴らしいですね!

シアター入口。

関ヶ原合戦、そして、

細川家の小倉城が出来、

町が繁栄していく姿を映像を通し、

地元、小倉出身の草刈正雄さんの

ナレーションで楽しめます。

これを見ただけでも、

ここに来た甲斐はあったというものです。

小倉城関連のクイズが5問出ます。

僕もやってみましたが、

実力通り?全問正解でした。

軍議に参加体験。

結構ノリの良い大将がいました(笑)

流鏑馬体験。

今はコロナで中止となっています。

企画展 忠興の妻 細川ガラシャ

体験コーナーを満喫したあとは、

同じフロアの企画展、

忠興の妻 細川ガラシャへ。

虎が会場の案内をしてくれている?

細川ガラシャの生涯。

細川ガラシャ辞世の句。

「散りぬべき

時 知りてこそ

世の中の

花も花なれ

人も人なれ」

詩心など全くない僕でさえも

心に入ってくる辞世の句です・・・。

ガラシャが用いたと伝わる短刀

案内によると、

短刀の部分がガラシャの時代のもので、

作者の「兼吉」は、

美濃国関(岐阜県関市)の刀工。

所蔵は宮本武蔵関連の収蔵品で有名な

熊本の島田美術館です。

上は、「清正が耳にしたガラシャの最期」

加藤清正書状。

下は、「元侍女が語ったガラシャの最期」

霜女覚書。

西軍、石田三成の人質にならず、

ガラシャは死を選び、

この一件で、三成の人質作戦は失敗し、

結果、三成の人望はさらに失われ、

ひいては東軍勝利への

布石の一つになったかも知れません。

最期に、

この企画展、写真撮影OKのものが、

思った以上に多かったのは、

嬉しい誤算でした。

2階

ここには、

「小倉城英傑伝・小倉ゆかりの文化」が

展示されています。

小倉藩最初の統治者である細川家。

細川家の後を継いで、

小倉藩主となった小笠原家。

小倉藩と島原の乱。

小倉城天守1/30復元模型。

現在のものは、

観光客の見た目を意識したのか、

装飾として破風が沢山付けられていますが、

こちらが細川さんのオリジナルで、

破風のない、シンプルな層塔型天守です。

別角度から。

小倉城は海城だったようです。

全国「天守」高さくらべ。

これで驚くのが島原城の高さですね!

わずか4万石の島原城が、

肥後54万石の熊本城よりも高いのです。

松倉重政がいかに無理をして

島原城を建てたのかが

これで、よく分かります。

天守の規模で言えば、

小倉城は相当に大きいものであるのが、

わかります。

大太鼓。

明石城主であった小笠原忠真が、

小倉藩に入国した際に持ってきたもので、

小倉戦争で行方不明になって以来、

昭和43年、102年ぶりに

発見されたものだそうです。

叩いてはいけませんが、

撮影はOKです(笑)

3階

ここは宮本武蔵ワールドです。

ここにはクイズがあって、

小次郎はイケメンだった?

こんな質問の解答を見てみると、

「演じた役者のイメージで

そうなった」みたいに書かれていて、

これには思わず笑ってしまいました。

やはり、テレビには洗脳されますね(汗)

小次郎の刀と武蔵の木刀(模造)。

意外と木刀が短いのにビックリでした。

連戦連勝の足跡。

大阪冬の陣、夏の陣、

島原の乱も武蔵の勝利となっているのが、

ちょっと武蔵贔屓的で、面白いですね。

小次郎破れたり!!

いや、妻が破れています(笑)

五輪書の内容が、

超簡単に説明されています。

武蔵の養子、伊織の伝承。

この後、伊織が武蔵を顕彰するため

手向山に建てた「小倉碑文」を

訪問する前だったのですが、

その小倉碑文についての

素晴らしい映像までが

このコーナーにはあり

まるで僕たちの行動を

小倉城に見透かされているかのようで、

妻とともに大喜びしてしまいました。

5階

4階はなんとなく印象が薄く、

写真も撮っていなかったようです(汗)

というわけで、展望抜群の5階へ。

西側。

僕たちが天守内で観覧中、

いつの間にやら青空に変わっていました!

北側。

目の前には八坂神社とリバーウォーク。

東側。

小倉城庭園の全景が見えますね。

南側。

天守を出て撮影。

入る時の曇り空が嘘のように

青空になっています。

 

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