宮尾八幡宮(山口県宇部市)前編

 

神功皇后伝説の地

とにかく西日本の神社には、

神功皇后の伝説(足跡?)が、

多く残されていて、

ここ宮尾八幡宮も例外ではありません。

宮尾八幡宮のサイトを要約すると、

「言い伝えによれば

神宮皇后の三韓征伐の折、

皇后は船木にそびえる

大楠木をご要望された。

しかし里の人は大楠木の小枝を

日々の煮炊きに利用していたので、

大変困り思案していたところ、

そこに白髪の老人が現れ、

里人の生活には、燃える木(石炭)が

出土するであろうと

お諭(さと)しになり、

里人は喜んでこの大楠木を

献上したといわれる。

里人の生活は石炭のおかげで

大変豊かになり、

この宮尾八幡宮を建立したといわれる。」

このようになります。

大体預言者というのは

「白髪の老人」が多い気がしますが、

やはり「知恵者」という意味で、

そうなるのでしょう。

疣神様いぼがみさま

船木護国神社から車で数分、

宮尾八幡宮付近に到着です。

宮尾八幡宮遠景。

素晴らしい佇まいですね!

昔から村の鎮守様的な存在で、

地域の人々から心の拠り所とされ、

崇敬されてきたのでしょう。

一の鳥居近くの広い駐車場車を置き、

まずは、社頭に鎮座する疣神様へ。

専用参道もあります。

案内には、

「疣を取りたい人は、

お祈りしお供えしてある小石を

一つ持ち帰り毎日自分の疣を撫でて

疣が取れたら

石を二個にしてお返しします。

と昔から言い伝えられております。」

このように書かれています。

優しいお顔の疣神様に参拝。

神社のサイトには、

この石像、

以前は。野晒しになっていたところ、

心ある崇敬者の方が、

このお社を寄進されたことで、

今のお姿があると書かれています。

参道

参道に戻り、本殿に向け参拝開始。

短いながらも「神橋」が、

設られていますので、

昔は小川が流れていたのかも

知れません。

一の鳥居(多分)

柱には、

「宝永四年丁亥三月」と

刻まれていますので、

西暦1707年の寄進となります。

宝永四年といえば、

富士山が最後に大噴火した年。

こちらは令和五年四月、

静岡上空で撮影した富士山で、

真ん中付近の大きなくぼみが、

「宝永の大噴火」の痕跡、

「宝永火口」です。

このように現在の富士山を形作った

記念すべき年に生まれた鳥居なので、

説明をつけると興味わく人も

いるかも知れませんね(笑)

参道は途中、

Yの字に二手に別れ、

僕たちは古い道っぽい

右側の参道を選択。

「競馬場擴張之碑」。

競馬場を拡張したという主旨でしょうか?

参道の右手にはその跡かも知れない

広場が残されています。

ここが競馬場だったのかも?

走っている馬の姿が目に浮かびます。

(あくまでも推測ですが・・・)

左右にはツツジが植えられ、

土の道というのも相まって

心和む参道です。

二の鳥居近くの大燈籠。

大きさの比較に妻は欠かせません(笑)

大正七年寄進の二の鳥居。

鳥居横の狛犬。

吽形。

手水舎

ようやく長い参道も終わり、

手水舎に到着。

手水舎と拝殿。

手水舎横の狛犬。

吽形。

手水舎は、入母屋破風、

彫刻の木鼻も付いた豪華版です。

龍のお口から常時流れ出る水、

清水で満たされた手水鉢、

柄杓でのお手水・・・

この風景、実に落ち着きますね!

そして、

ここで注目すべきは、

こちらの案内です。

「手水の簡易作法」

手水の作法に慣れない方や、

子供達にはこれが良いですよ!

神社さんの優しさが

ビンビン伝わってきます。

御社殿

次に拝殿へ。

手水舎、拝殿、本殿と

一直線に並んだ姿、

見応えありますな〜!

拝殿にて参拝。

最後の石段が社殿に対し

真ん中ではなく、

左にずらして配置されているのは、

正中せいちゅう(神様の進まれる道)を

自然と外すように

考えられているのかも知れません。

二つ並んだ神額。

右は宮尾八幡宮。

御祭神は、

仲哀天皇、応神天皇、神功皇后。

左は宗像神宮。

宗像大社から勧請した

宗像三女神を祭っています。

拝殿内部の造りが渋い!

拝殿から本殿へ。

1816年再建の本殿。

本殿右後方から参拝。

参拝後、

拝殿前にてツーショット。

この後は、見どころ満載の

境内社などへと向かいます。

(続く)

 

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