2021/05/11

宮崎県総合博物館(宮崎市)後編

 

ネットでの評判と現実

佐賀県武雄市に生息する

塚崎の大楠のように、

ネットで見た評判では、

人々の評価が低かったのに

実際に訪問してみると

評判とは全く反対の好印象で、

感動すら覚えるという、

いい意味のギャップがある所もあれば、

また高評価とは逆もある・・・(汗)、

ネットでの評価も良くて

その評価と同じく期待通りの場所、

そして、期待値が高かった上に、

実際に体験すると

期待した以上に素晴らしい所と、

人それぞれ感じ方は違うでしょうが、

今回行った宮崎総合博物館は、

まさに、最後の、

「期待した以上に素晴らしい所」です。

こんな場所が、入場無料だなんて、

直接的な金銭援助とは違いますが、

宮崎県の子育て支援、

人材育成への助成という事に対し、

間接的に大きな役割を

果たしているでしょう。

もちろんお金が無い僕たちには

絶大な支援となったのは

言うまでもありませんね(笑)

館内へ

前編で書いたように

エントランスにあった

縄文時代から弥生時代にかけて

生息していたクスノキなどに見とれてしまい、

中に入ったのは、博物館に到着してから

少し経過したころでした。

ようやく(笑)館内に入ります。

ロビー。

まずは職員さんに、

恒例の「写真撮影の可否」を確認。

なんと、ほんの一部を除き、

ぜ~んぶ撮影OKとのこと!

「入場無料+写真撮影で思い出に残せる」

こんな優しい、

今流行りの言葉にすれば

「優しすぎる」宮崎総合博物館に

僕の愛は止まりません(笑)

受付横にあった、

「生目村消防組」の

レトロな腕押しポンプ車。

注目は、足の位置など、

躍動感溢れる消防士のマネキンで、

特に左足の足首の角度なんか、

絶妙としか言いようがありませんね。

これには、いきなりの感動です。

ラッキーな事に僕たちが行った日は、

通常は「蔵」に入っていて

公開されていない貴重なものが、

無料で見られる日でした。

宮崎の森

「総合」という名の通り、

幾つかのブースに分けて、

様々な宮崎に関する展示が成されています。

順路の始まりにはタブの老木。

案内によると

200歳ほどだそうです。

奥へ。

リアルと映像で、

楽しく体験出来る仕掛けが満載ですね。

床下展示も各所にあります。

シアタールームも完備。

そして、小学生のころ

虫が大好きだった僕の

琴線に触れたのが、これ。

幹に扉があります。

これを開けてみると・・・

お~!!

木の中で成長する

ミヤマクワガタの幼虫ですよ。

本物そっくりで、

今にも動きそうですね(笑)

昆虫好きの子供だたら、

この感動は忘れられないかも?

宮崎の水辺

次は水辺。

ここでも体験型のイベントが、

盛りだくさんで子どもたちも

夢中になってやっていました。

蝶や鳥も無数に展示されています。

ウミガメの産卵。

リアル過ぎてビックリ(笑)

床下の海からマンボウの視線が(笑)

宮崎の陸地の成り立ち。

青島の鬼のせんたく岩は有名ですが、

宮崎県自体が、

鬼のせんたく岩で出来たというお話です。

宮崎平野の地層。

恐竜とナウマン象

ここが、この博物館の

メインブースとなっています。

(勝手に決めた・・笑)

ナウマン象の全身骨格。

ナウマン象の向こうに見えるのは、

ジェラシックパークでも暴れまくった、

あの肉食恐竜・・・

ティラノサウルス!!

た、食べられそう~(汗)

ちっちゃいのもいますね(笑)

アンモナイトの化石。

博物館のサイトを見ると、

宮崎県では恐竜の化石は

未発見だと書かれています。

従って、ここに展示されたものは、

他所から持ってきたものや

レプリカなのでしょう。

しかし、まだ発見されていないからこそ、

ここで、これだけ凄いものが見られることが、

将来を担う子どもたちにとって

有意義であるのは、間違いないと思います。

ゲーム感覚

何事もゲーム感覚で、

興味を持てる作りがここの売り。

子どもたち、必死です(笑)

工夫された展示方法も面白い。

蔵出展

ここからが蔵出展です。

入口。

入るといきなり16世紀ころに

絶滅したジャイアントモアの骨格標本が

僕たちをお出迎え(笑)

ここは幾つかのブースに分けて

展示されています。

総合

総合と書かれたブース。

ここでは、

「祖母・傾(かたむき)・大崩(おくえ)

ユネスコエコパーク」が、

フューチャーされています。

何だか聞き慣れない言葉ですが、

祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク

サイトによれば、

「ユネスコエコパークは、

生態系の保全と持続可能な

利活用の調和を目的として、

1976年にユネスコが

開始した事業です。

「世界遺産」が手つかずの自然を

守ることを原則とする一方、

ユネスコエコパークは自然と

人間社会の共生が目的となっています。」

このように書かれています。

ユネスコ、色々やっているんですね。

三葉虫の化石もありました。

植物

次は植物。

色々ある中で、

僕が一番注目したのがキノコ。

まるで昆虫標本みたいに

キノコ標本が並べられています。

そんなキノコの中で、

驚きだったのがこちらです。

「オニシメジ」。

妻の顔よりも大きなシメジ、

シメジ好きだけど、これは、

食べるの止めておこう(笑)

動物

動物と言っても

昆虫も多くいます。

蝶を中心とする標本。

考古

次に考古ブースへ。

縄文、弥生時代の土器が

展示の中心のようです。

このタペストリーを見て、

何で女の子がブルブルしているのか、

おしっこでも我慢している姿なのかな?

なんて考えていたら、

妻が、「土器だけにドキドキやね!」と一言。

あ~やっと理解出来ましたよ、

作者のユーモアが。

ラブレター(死語か?)を渡す

女の子が土器土器しているって

ことでした。

う~ん、すぐにピンと来ない

僕の頭脳は退化する一方なのか(汗)

銅鐸と鏡。

ここもクイズがある体験型です。

民族

最終展示場所の

「民族」ブースに到着。

猟具などいかにも

「民族」ですよ~って感じの展示と

思っていたら、思いがけずに

凄いものを発見しました。

小村寿太郎のフロックコートの説明。

日露戦争を終結させたポーツマス条約

を全権委員として締結した時に

着用していた、ブルックスブラザーズ製の

フロックコートです。

しかも購入日は、

1905年7月25日と

偶然にも僕達の次男の

誕生日と同じです(笑)

この一週間後の講和会議に向け、

説明に書いてある通り、

勝負パンツならぬ、勝負フロックコートを

アメリカ大統領の御用達の店で作ったのは、

講和会議の仲介役だった

セオドア・ルーズヴェルト大統領と

少しでも親しくなれる手段の

一つだったかも知れませんね。

本物ですよ!

さすが、地元宮崎だけあって、

お宝物を所蔵しています。

幾つかのサイトで、

ポーツマス講和会議の

画像を見てもこれを着ていますね。

日本史ではヒーロー扱いされていない

小村寿太郎さんですが、

彼の力がなければ、

ロシアとの交渉は決裂し、

日露戦争は延びて、資金も弾薬も

枯渇した日本は負けてしまい、

今の日本が無かったかも知れないのです。

だからせめて、宮崎のヒーロー位には

なって欲しいな~。

いや~ホントに

まさか、まさかの小村寿太郎さんでした。

子供向け

出口付近にも

子どもたちが喜びそうな仕掛けが

待ち受けています(笑)

パズルde遊ぼう!

ドングリゴマであそぼう。

トイレでの一コマ

帰りがけにトイレを使ったら

こんな張り紙がありました。

トイレの中までも

楽しさを発信している

宮崎総合博物館でした!

今日のなるほど~

蔵出し展の民族コーナーでの一コマ。

これを見た妻の一言に爆笑。

「VS嵐のピンボールランナーは

これがヒントだったのか~!!」

いやはや素晴らしい想像力というか

連想力というか妻の感性に脱帽でした(笑)

 

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