岡山城(令和5年3月)内覧編(1)

 

更新

何事も「更新」は必要なもの、

しかし、

特に不便と思わない限り、

ついつい怠ってしまうもの(汗)

観光地においてもしかり・・・

色あせた案内板、

古ぼけた展示物、

数十年前の情報・・・等々。

そして、施設の魅力は低下し、

観光収入は下降線に・・・

そんな残念さとは裏腹に

お城ブームが火を付けたのか、

岡山城は更新(リニューアル)され、

天守の形は同じでも、

展示などの中身はまったく変わり、

その素晴らしさは筆舌に尽くし難い・・・

とまでは言い過ぎでしょうが(笑)

とにかく感動ものでした!

ロゴマーク

入場口は天守正面。

天守からして石垣部分は

「地下」という位置づけなので、

地上から入るのに、

いきなり「地階」になっています。

地上から平行に移動し地下へ(笑)

入城料は、JAF割引で320円。

どんだけ財布に優しいんだ、岡山城!

そしていただいたパンフレットのロゴに注目。

岡山城天守の「不等辺五角形」、

そして、宇喜多さん、小早川さん、

池田さんの家紋があしらわれ、

これ見ただけでも

テンション上がりまくりですよ(笑)

パンフレットの中身。

展示監修は、磯田道史さん。

岡山城愛あふれる

磯田さんに依頼した岡山の人、

大正解でしたね。

塩蔵

まずは天守から続く塩蔵へ。

外観はこんな感じです。

この中が展示室です。

本来は、この塩櫓が天守に通じ、

唯一の入口だったと書かれています。

塩蔵内の展示。

気になったのが、こちらです。

宇喜多の忍者。

宇喜多直家さんは、

3人の忍者の活躍により、

岡山の地を手に入れたそうですよ!

小早川の忍者。

心は徳川にあったという秀秋さん、

関ヶ原の戦い前、

忍者を使って徳川と

通じていたというお話ですが、

秀秋さんは裏切ったのではなく、

三成を欺くために「西軍にいるふり」を

していたのかも知れません。

僕がそう思う根拠は、

豊臣秀吉から朝鮮出兵での

失態を追求され、

30万石ほどあった

筑前国名島城を取り上げられ、

越前北ノ庄15万石に

転封となっていますが、

その後、秀吉の死後、

徳川家康の配慮で、

筑前国に復帰出来たという

大恩があるからです。

人心掌握術、

家康と晩年の秀吉とでは、

雲泥の差だったことが

よくわかる例ですね。

池田の忍者。

こちらは池田さんの忍者が活躍したのではなく、

関ケ原合戦の前、

池田輝政さんが石田方の忍者を

見破り、井伊直政に突き出したこと。

これが、関ケ原における

輝政さんの初手柄であったそうです。

いや~こんな事

全部知らなかったな~!

めっちゃ面白い裏話、

磯田さん監修ならではのものでしょう。

B1F 烏城 岡山城の魅力

次に天守地階の展示へ。

岡山城年代記。

岡山城の年表と

全国における主な出来事が

並行して書かれているのが素晴らしく、

宇喜多直家が岡山の地を手に入れた

元亀元年(1570)は、

姉川の戦いの年だとか、

宇喜多秀家が家督をついだ

天正10年(1582)は、

武田氏が滅び、信長が本能寺の変で

亡くなった年などなど・・・。

中央のスピードと

少し離れた岡山での戦国時代の

進み方が、かなり違うのが

良くわかりますね。

宇喜多さんが関ケ原で負けて、

八丈島へ。

そして小早川秀秋が入城。

しかし跡継ぎなくして死去、

小早川家は改易され、

池田氏の時代へ。

江戸時代はずっと池田さんの時代。

池田さんの続き。

みどころ岡山城。

岡山城の展示のポイントは、

所々にある「磯田❜sEye」。

ちょっとした薀蓄が、

随所に散りばめられているので、

見逃せません。

「磯田❜sEye」で紹介された

岡山城の実測図です。

この詳細な図面は再建でも

役立ったことでしょう。

岡山城の立体模型。

ここにも注目!!岡山城。

不明門下に再建された

供腰掛」にも展示されていた

「牙城郭櫓実測図」で

多くの櫓が紹介されています。

岡山城は、

戦国時代から江戸時代まで、

石垣の種類はたくさんあるので、

「石垣の博物館」でOKでしょう(笑)

金箔瓦は豊臣政権の権威。

秀吉が許した城のみに

使われていたようです。

もちろん、宇喜多秀家さんも

「秀吉の身内」として

岡山城には

金箔瓦が使用されていました。

出土した瓦。

1F 体験・記念撮影コーナー

ここがまた楽しいのです!

みんなウキウキしながら

鉄砲を撃っています(笑)

不敵な笑みを浮かべ、

射撃中の妻(笑)

馬にも乗れる!

殿様気分で駕籠体験。

そして、

右手前には・・・

殿様のトイレ体験も出来ますが、

妻は拒否(笑)

そして、

体験コーナーラストを飾るのが、

こんなものです。

凄いですね!

望楼型天守と層塔型天守を

立体模型で体験出来るんですから!

層塔型を体験。

同じ形を積み上げるので、

短期間に出来、コストも少ないタイプ。

この層塔型、

築城の名手、藤堂高虎が、

今治城の天守で初めて用いたそうですよ。

こちらは岡山城の望楼型。

望楼を取ってみると

入母屋造りの二階建てに!

望楼型の造りは複雑なので

汎用性はなく、

コストも高くつきそうですが、

オリジナリティーに富んでいるので、

言わば、

贅沢な注文住宅みたいなもの。

お金があればこっちがいいかな?(笑)

(続く)

 

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