大津山阿蘇神社(熊本県南関町)後編

 

覚えられない御祭神

神社名を聞いただけで、

何となく御祭神が分かるのは、

天満宮、八幡宮、住吉神社、

綿津見神社、八坂神社、稲荷神社など

多くあります。

阿蘇神社もその一つですが、

御祭神は、あの漢字だったな~とは

思い浮かぶのに

読み方が出てこないのです(汗)

それが、

健磐龍命(たけいわたつのみこと)。

今まで何度、このお名前を

拝見してきたことか・・・

でも、やっぱり難しい!

そして、

大津山阿蘇神社の御祭神は、

そんな僕にとって難しい名前の

健磐龍命と

阿蘇津姫命(あそつひめのみこと)。

勧請元である阿蘇市一宮町の

阿蘇神社の十二柱いらっしゃる

神様のうちの二柱です。

いつかは覚えるぞ、

「たけいわたつのみこと」(笑)

本殿

本殿は楼門から

一段高い場所に鎮座しています。

御社殿までの石段を登る前に、

左端に見えている「石」へ。

「藟石(つづらいし)(難関突破石)」

大津山城の基礎となった石を

戦後、現在地に下ろしたと書かれています。

石の霊力で、南関、いや難関突破を

願うというものです。

形からして石垣のようですね。

最後の石段。

拝殿に到着。

拝殿の中に入って参拝。

拝殿左から、幣殿、本殿を望む。

本殿に参拝。

拝殿前にてツーショット完了。

楽参道

拝殿向かって左側の参道は、

石段ではなくスロープになっていて、

「楽参道」と名付けられています。

その参道の拝殿近くに

北原白秋の歌碑があります。

「大津山ここの御宮の見わたしを

族(うから)がものと我等すずしむ」

白秋の母の里は南関町。

親戚の人達とここに参拝した時、

読まれた句だそうです。

そして、

白秋が見た光景がこちら・・かも?

お~確かに

俳句が生まれそうな景色です!

ただ、白秋気分で眺めてみても

僕には俳句が全く浮かびませんけどね(笑)

楽参道途中の「おやすみ処」。

神祠。

日露戦役記念碑。

陸軍大将、寺内正毅の書ですが、

この寺内さん、行く先々で、

記念碑や神額などに

揮毫されているのを見かけます。

最近で思い出すのは、

姫路市の魚吹八幡神社

招魂社の神額かな(笑)

大津山生目八幡宮

次に境内社の

大津山生目八幡宮へ。

楽参道から俯瞰した

大津山阿蘇神社(左上)と

大津山生目八幡宮(右下)。

このお社には

専用の参道がしつらえてあり、

そこまで戻って参拝開始です。

藤棚の下をくぐって拝殿へ。

参拝。

御由緒を超訳すると、

天正九年(1581)

日向(宮崎)の生目から勧請され、

眼病平癒の神様と書かれています。

参拝後気になったのが、

藤棚の下で大切にされている石。

いったい何でしょうか?

漢字も読めないまま参拝。

上部には三日月(左)と

太陽(右)が陰刻されていて、

これが何かを表しているのでしょう。

側面には

天保己亥と刻まれていますので、

西暦1839年の

建立かと思われます。

正法禅寺跡

境内の右端に建つのが

殉国の碑です。

西南戦争から大東亜戦争までの

戦没者を慰霊しています。

この碑の右奥になにやら

境内社が見えたので行ってみました。

城で言えば出曲輪的な場所。

玉垣には、

元治二年(1865)の文字。

御祭神はわかりませんが参拝。

この後、さらに奥へ進むと、

こんな案内があります。

正法禅寺跡。

「大津山氏の菩提寺。

大津山初代資基の建立といわれる。

1587年(天正15年)

豊臣秀吉、島津討伐に向かう途上、

ここ正法禅寺に宿泊したと伝えられる。」

このように書かれています。

当時、ここは大津山城の麓、

城主の居館などと共に、

お寺もあったという事でしょう。

ちなみに大津山氏は、

秀吉に領土を安堵されながらも

その後、領主となった

佐々成政から取り上げられ、

肥後の国人一揆の首謀者となり

成政から謀殺され滅亡しています。

しかし、佐々成政も一揆を

平定出来なかった罪により、

秀吉から切腹させられています。

何と、この案内、

僕たちが訪問する3ヶ月前に

建てられたばかりでした。

参拝の最後に、

凄い場所が見られるなんて、

タイミング、良かった~!

ご朱印

宮司さんの自宅に訪問し、

御朱印をお願いしました。

阿蘇神社と生目八幡宮。

こちらは宮司さん宅に咲いていた花。

なんか癒やされました~。

 

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