沙沙貴神社(近江八幡市)中編

 

京極高朗さんの導き

火事で焼失した沙沙貴ささき神社のご社殿を

現在のものに建て替え、寄進したのが、

江戸時代後期、丸亀藩の藩主だった

京極高朗(たかあきら)です。

このことを知ったのは、

香川県の丸亀城を訪問した

3年近く前のこと・・・。

以来、ずっと沙沙貴神社が気になり

参拝の時期を伺うも、

なかなか機会を作れず(作らず?)、

いつしか、忘れ気味に・・・(汗)

正直、

今回の旅でも全く予定には

入れていませんでした・・・

ところが、

天は沙沙貴神社に味方したのです(笑)

旅の2日目は大雨で、

計画していた伊吹山に行くのは

到底無理となり、

よって、旅程を大幅に変更し、

結果、はからずも沙沙貴神社に

参拝が叶ったという訳です。

きっと、京極高朗さんが、

「ず~っと待っていたんだよ、

もうそろそろ来てもいいんじゃね?」

そんな思し召しで、

僕たちを呼んでくださったのでしょう(笑)

有難き幸せ、感謝です。

手水舎

楼門をくぐると

右側に手水舎があります。

入母屋造りの手水舎。

こちらも多くの建物同様、

鬼瓦には、

「七ツ割平四ツ目」の神紋が付き、

四方の軒下には同じく

神紋付きの灯籠が配置され、

手水舎として、

最上級の造りだと感じます。

手水鉢。

コロナ対策で柄杓は、

撤去されていますが、

ここで注目なのが、

懇切丁寧な「案内」です。

「柄杓(ひしゃく)を

使わない

手水の作法

一、一礼

二、両手を洗う

三、両手に水をため、口をすすぐ

四、再び 両手を洗う

五、一礼」

コロナ禍で柄杓を撤去した神社は、

数限りなくありますが、

柄杓を撤去した後に、

このような

「柄杓を使わない手水の作法」を

参拝者に教えてくださる神社は、

ごく少数でしょう・・・

この一つの体験だけでも

沙沙貴神社に参拝出来て、

本当に良かったと思ってしまいます。

絵馬殿

手水舎の向かい絵馬殿があります。

ここは休憩所にもなっていて、

注目は、

切り株で造った椅子とテーブルです。

台風で倒れた参道脇の御神木の

切り株なのかも知れません・・・。

ここで、ゆっくり弁当でも・・・

いや、

それはダメですね(笑)

拝殿

拝殿は幣殿や本殿とは離れた

いわゆる「独立形」です。

拝殿正面。

拝殿内。

奥に見えるのが幣殿ですが、

その屋根とシンクロするように

富士山の絵が掲げられています。

富士山の角度と

幣殿の屋根の角度とを

計ったかのような配置で、

「こだわり」に感じ入ってしまいます。

ここで目立つのが、

幣殿の鬼瓦にあしらわれた

「七ツ割平四ツ目」の神紋です。

四ツ目だから

四つにしているのかな?(笑)

拝殿の灯籠を見て妻が一言。

「底にも神紋がある!」

確かにあります(笑)

なにかにつけ神紋が登場する

沙沙貴神社の境内、

家紋(神紋)好きには、

たまりません!

そして、この直後、

新たな発見が・・・

拝殿から振り返って見た楼門。

屋根のテッペンを見ると、

神紋が違うではないですか!!

徳川家の「三つ葉葵」です。

楼門屋根の反対側(表側)は、

七ツ割平四ツ目の神紋だったので、

かなりビックリです。

以前、周防国分寺(山口県)で見た、

唐破風向拝の表が天皇家の菊紋、

裏が毛利家の家紋、

一文字三つ星という

パターンを思い出します。

やはり徳川さんの

御威光はここにも

あったのかも知れませんね。

こんな発見ができるなんて、

やはり人生、

「後ろを振り返る」のも

大切な事かも知れませんよ(笑)

幣殿・本殿

次に参拝へ。

幣殿で参拝するタイプです。

四座五柱の神様の紹介。

神社のパンフレットによると

「特にササゲの豆の鞘に乗って

海を渡って来られた伝説のある

少彦名神すむなひこなのかみさまからは

子宝・安産・育児・絹の製糸、

健康の良薬・酒類 味噌醤油の醸造

諸道具の作成など

「みたまのふゆ」=御神徳の大きな

お力をいただいてみんなが幸せに

暮らして来られました」

このように書かれています。

僕の勝手な解釈ですが、

この中の「ササゲ」が

「ササキ」の語源になったのかも

知れませんね。

 

幣殿。

「佐佐木大明神」の

「神」の右下に「、」があるのが、

何か意味しているのでしょうか?

参拝。

次に幣殿から本殿へ。

本殿に参拝。

京極高朗さん、

実に立派な本殿を造られていますね!

幣殿前でツーショット。

この後は、境内社などの参拝へ。

(後編に続く)

 

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