2021/07/10
総霊社(島根県津和野町)
神仏分離の名残
江戸時代までは神仏習合として、
神様と仏様は仲良くやっていました。
(超簡単に言えば)
江戸幕府が終わり明治維新となり、
明治政府は神道のみを
正当なものとし、神仏分離令を出し、
今まで仏式だった葬式も
神道式に改めさせようと
頑張ったようですが、
神道式の葬儀が定着せず、
結局、葬儀は仏式のまま定着し、
現在までその流れで、
結婚式=神道
葬式=仏教
という分業?が成り立ったようです。
明治政府の葬儀も神道で
して欲しいという
涙ぐましい努力の一つが
祖霊社という先祖をまつる
神社を作ったことで、
津和野の場合は、その祖霊をまとめ、
総霊社としたようです。
お上の命令って本当に大変ですね。
総霊社へ
総霊社は、太皷谷稲成神社の鳥居を出て
すぐお隣にあります。
津和野側の真ん前に鎮座しています。
綺麗な水路を渡って、境内に入ります。
左側には太鼓谷稲成神社の
千本鳥居も見えていますね。
祖霊だけではなく、
ちゃんと御祭神もいらっしゃいますね。
石をくり抜いた立派な手水鉢に
水道の蛇口が付いていて、
綺麗な水でお手水が出来ます。
池のある庭が優雅です。
拝殿の両脇は民家が連なっていて、
なんかいつもと違う雰囲気。
参拝中は家の子供達の
はしゃぐ声が聞こえてくる
何とものどかな訪問となりました(笑)
今日の癒し
参道脇の庭に咲いていた梅の花。
野獣の僕でも花には癒されます(笑)