路面電車204号(大牟田駅西口)
青春18きっぷの使い方
年に三回発売される青春18きっぷ。
この冬発売分から消費税増税の上乗せで、
少し値上がりしたものの5回綴で、
12050円と一回(一日)あたり
2410円でJRの普通、快速乗り放題は、
僕たちにとって、やはり大きな魅力です。
ただ、この5回というのが、
2人で使う場合には、
必ず1回分が余るのが、悩ましい所(笑)
今回の大牟田行きは、
そんな悩ましい1回分を消化する為の旅で、
妻は青春18きっぷを使い、
僕はSUGOCA(電子マネー)で支払い。
福岡県内だけの移動にも関わらず、
この範囲でも正規料金よりも
青春18きっぷの方が、
はるかに安いのには、驚きますね。
大牟田へ
古賀駅から大牟田駅までは、
乗換なしの1時間半。
何度も乗り換えて
8時間以上の移動をする
青春18きっぷの使い方から比べれば、
まるで天国(笑)
あっという間に大牟田に到着です。
ホームには炭鉱の町らしいオブジェ。
大牟田を代表する
「大蛇山祭り」の大蛇も
激しい動きで僕たちを歓迎してくれます。
路面電車204号へ
駅に着くと、まずは最初の目的地、
大牟田駅西口広場の
路面電車204号へと向かいます。
電車が着いたのは東口なので、
西口を目指して、階段を上り下り(汗)
西口の改札。
大牟田駅はJRと西鉄の共用で、
JRと近鉄の共用である伊勢市駅と
同じような感じですね。
大牟田駅西口。
路面電車に行く前に周囲を撮影。
西口広場全景。
西口広場入口。
この中に入るとすぐ右側にあるのが、
目的の路面電車です。
広場に鎮座(笑)する
路面電車204号。
福岡市内も走っていて、
この電車に乗っていた
僕たち世代にとっては懐かしい車体です。
案内板。
大牟田で使用開始され、
その後、大牟田での廃線後、
福島線への転用、そして、
福岡市内線に移り、昭和50年まで
走っていたと書かれていますので、
もしかしたら僕も乗った事がある
電車かも知れません。
右斜め前から。
左斜め前から。
横から。
内装。
板張りの床が懐かしい!
玉屋の名前が入った吊り革も
当時のままじゃないですか!
見ると記憶が蘇ります。
「大牟田市内電車線と
200系電車のあゆみ」
山口県光市の図書館が、
廃車になったこの電車を
長年、児童図書館として使用、
その後、老朽化して廃車寸前だったものを
平成23年、市民団体「204号の会」の
尽力により大牟田の大力茶屋敷地に里帰りし、
2019年、まだ平成31年だった頃
ここに移転されたものです。
他の電車は、ほぼ全てが存在していない中、
令和の時代もなおここにあるのは、
光市の図書館の存在は大きいと言えますね。
そして、一旦は遠方に行ったものの
里帰りしたという事例は、
何だか長崎県諫早市の眼鏡橋の
石造模型を彷彿とさせます。
出発進行!
前に立つと轢かれそう(笑)
運転台の妻のポーズは、
まるで「笑ゥせぇるすまん」の
喪黒福造ですよ(笑)
電車の主(あるじ)
この電車には主がいらっしゃいました。
きっとここは住心地が良いのでしょう(笑)