大和大圀魂神社(淡路島)

 

大和大圀魂命

大和大圀魂やまとおおくにたま神社の御祭神は、

大和大圀魂命。

奈良県の大和おおやまと神社と同じ神様です。

Wikipediaによれば、

「当神社は大和朝廷の勢力が

淡路に及んだとき、

その支配の安泰を願って

大和国山辺郡の大和坐大国魂神社

(現在の大和神社)を勧請した、

と考えられているのだと言う。」

このように書かれています。

諸説あるでしょうが、

大和朝廷が編纂した古事記、

日本書紀の国産み神話で、

一番初めに生まれたのが、

淡路島であることと、

淡路島を重要視する事は、

やはりイコールだったのでしょう。

本参道

大和大圀魂神社の参道は二つあります。

一つが御社殿前から真っ直ぐ延びる本参道、

もう一つが、

御社殿向かって左側から入る横参道です。

本参道の起点に建つ

日本遺産文化財ガイド。

案内を書き出すと、

「大和大圀魂神社

日本書紀に登場する「御原みはら海人あま」を

統率したとされるやまと氏ゆかりの神社で、

淡路国二宮と呼ばれます。

境内からは大和社印が出土。

古代の社殿は西向きで

瀬戸内海に面していましたが、

海上を通る船人が礼拝をせず

祟をなしたことから

南向きに変更されたと伝えられます。」

このようになります。

人々が礼拝しなくても良いように

神様自体が向きを変えたとは、

何とお優しい神様なんでしょう!

一の鳥居。

新し目だと思ったら

やはり再建されています。

「大和大圀魂神社鳥居再建」の碑。

碑文を書き出すと、以下になります。

「およそ四百年前建立されし旧鳥居は、

長年の風雨で老朽化が進み、

度重なる修理を施せども、

平成七年一月十七日の

阪神淡路大震災において

大きな打撃を受け、

修理の及ばぬところとなり、

平成十年十月五地区の氏子が団結し

同年十二月、ここに再建するものなり。」

阪神淡路大震災の被害は、

淡路島の各地に

その痕跡を残していますが、

ここも例外ではなかったのですね・・・

森がここだけ開けた感じの参道。

何だか、

モーゼが海を割って道を造った

「陸上板」という感じです(笑)

さらに進むと左右に

いくつか気になるものが見えてきます。

参道左側の石造物。

手水鉢っぽくも見えますが、

400年前に建立されたという

先代の一の鳥居の

土台部分かも知れません。

参道右側のお祭用の舞台(多分)

妻も浮かれて踊っています(笑)

舞台横の御神木。

参道左側の

「大和大圀魂神社由緒」

要約抜粋すると

以下のようになります。

「御祭神

大和大圀魂命

配神

八千戈命 御年命

素戔嗚命 大己貴命 土御祖神」

「由緒

1300年ほどこの地から

動くことなく鎮座する。

延喜式内社(名神大社)であり、

当社が所蔵する古銅印は、

文武天皇慶雲元年(704)諸社に

下賜されたと伝えられる。

江戸時代、藩主の蜂須賀家は、

元禄十五年(1702)、

社領二反を下賜、

藩主代々の崇敬も篤い。

現在の社殿は明治十年に

整備されたものである。」

このようになります。

手水舎。

横参道

手水の後、もう一つの参道へ。

参拝は後回し(笑)

ここから左に折れて、

横参道に入り、

入口まで歩き、

そこからリスタートです。

横参道の入口。

木々に覆われていて、

何とも言えず、

素敵な雰囲気です。

古い石畳。

ちょっとだけですが、

熊野古道を思い出します・・・

妻曰く、

「ここ何か凄くいい気を感じる!」

確かに、ここに立っているだけで、

清々しい気分になれます。

大分県玖珠町の宝八幡宮で知った、

人体に生気と活力をもたらすという

「フィトンチッド」の効果も

あるかも知れません(笑)

「いい気」を沢山いただき、

禊まくったあと(笑)

石段を登って御社殿へ。

御社殿

ようやく参拝です(笑)

拝殿、斜めから撮影。

拝殿前両脇に

沢山の旗立石(多分)があるのは、

お祭りの時用でしょうか?

参拝。

由緒に書かれていた

慶雲元年(704)に

文武天皇から下賜された銅印の写真。

実物は大切に保管されているのでしょうが、

写真を見られただけでも

有り難い事です。

弘化五年(1848)に建立された

松尾芭蕉の句碑。

「花左可李山ハ必古呂の安作保良希

はせを」と刻まれていて、

これを現代文にすると、

「花ざかり山は日頃の朝ぼらけ

芭蕉」となります。(案内による)

170年も昔の句碑が残っているのは、

かなり貴重ですね。

幣殿横の燈籠。

柱には、

「元禄十五年壬午六月吉日」

このように刻まれています。

御由緒に書かれていた

蜂須賀家が、社領二反を

下賜した年と一致するので、

そのお祝いに

建立されたものでしょう。

補強はされているものの

全てがオリジナルのようで、

阪神淡路大震災をも

耐えてくれた燈籠が

愛しく思えてきます。

反対側の燈籠。

本殿に参拝。

拝殿前にてツーショット。

古いものを大切に残されている

大和大圀魂神社の参拝は

これにて完了です。

 

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