江戸城(北桔橋門~平川門)

 

性格が表れる城造り

江戸城を散策していると、

随所に徳川家康の

慎重かつ手抜きをしない性格が

見て取れる気がします。

桝形虎口が無数にあるし、

それぞれが巨大だし、

石垣が低いと濠は広く、

濠が狭いと、石垣は高く、

僕の思い違いもあるでしょうが、

これを見ていて思うのが、

諏訪原城で体験した

家康さん構築の丸馬出が、

武田勝頼が構築した丸馬出に比べ、

はるかに巨大だった事、

安土城の一直線に延びた

(防御よりも)

見せるための大手道との違い、

長篠設楽原の信長と家康の

馬防柵の造りの細やかさの違いです。

やはり天下人になる為には、

細部にこだわり手抜きをしない性格が、

大切な資質の一つなのでしょう・・・。

北桔橋門

天守台のすぐ北側に位置するのが、

北桔橋門です。

城外から高麗門を撮影。

内部から撮るのを忘れました(汗)

警備の人がいると、

なんか撮影ペースが乱れてしまうのは、

僕に後ろめたさがあるからか?(笑)

「北桔橋門(きたはねばしもん)」

案内を書き出すと、

「門の名は、本丸北端に位置し、

有事に備えてはね上がる構造の

橋があったことに由来します。

この門は、本丸西側の西桔橋門とともに、

本丸を守る重要な城門でした。

この地域は、北の丸から本丸に続く

台地を掘って深い濠を築いたため、

高さ20m以上の石垣がそびえています。

また、半蔵門から

江戸城内に入った玉川上水は、

古写真にあるように、

この門から二本の水道管で

本丸に水道を引き込んでいました。」

このようになります。

水道管の写真を拡大してみると

その様子がよくわかります。

水道は天正18年(1590年)

徳川家康の江戸入府の頃から

造られはじめていますが、

Wikipediaによると、

これは同じ天正18年、

豊臣秀吉の小田原征伐の時、

「小田原早川上水」と言われる

北条氏康が築いていた水道を

家康が知ったからだそうです。

また、その時参陣した他の大名たちも

それを見て自領に水道を引く

参考にしたと書かれています。

家康さんは、

小田原城の全長9Kmの総構えも

江戸城総構えの参考にしているし、

北条さん、江戸の街づくりに

大いに貢献していますね(笑)

北桔橋門向かって右側の乾濠。

城の北西に位置する濠なので、

「乾」と名付けられているようです。

乾濠から左に視線を動かすと

北桔橋門が見えます。

北桔橋門と、向かって左側の平川濠。

平川濠沿いの屏風折れの高石垣。

高石垣のアップ。

動画でも撮影。

竹橋御門

江戸城は広くて、

廻りきれないのは分かっていましたが、

この後、真反対の桜田門へ行くには、

あまり時間が無くなってきました・・

というのも江戸城の石垣を

濠から眺められる船の予約が

15時30分発だからなのです。

この時は14時位なので、

とにかく「流して」行きます(笑)

「竹橋御門」

案内を抜粋すると

「竹橋御門は、

江戸城内曲輪15門の一つで

天正18年(1590)

徳川家康江戸入国の頃、

竹を編みて渡されしよりの名なり」と、

その由来が伝えられているが、

他にも諸説あり、

竹橋の架設時期と併せ、

いずれも定かではない。」

このように書かれています。

近代的な道路に変貌し、

桝形虎口や門などは、

なくなっています。

竹橋御門の石垣。

平川門

桜田門まではタクシーに乗るべく、

乗り場を探しながらの散策で、

途中見つけたのが平川門です。

平川門橋。

平川門の正面。

案内板をちゃんと読んでいないので、

Wikipediaから抜粋すると

「初代の橋が架けられたのは

1614年(慶長19年)。

1635年(寛永12年)、

枡形櫓門と番所が構築された。

(中略)

平川門は、当時は江戸城三の丸の正門で、

徳川御三卿の田安・一橋・清水の

各徳川家の登城口であった。

奥女中の通用門として「お局御門」、

死者や罪人をここから

運び出したことから

「不浄門」の異名を持つ。」

このように書かれていて、

赤穂浪士で有名な浅野内匠頭も

罪人としてこの門から運ばれたそうです。

不浄門というわりには、

雨が降り出して浄化されています(笑)

時間がないので、

ここは撮影のみで見学は完了。

 

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