観泉寺(東京都)境外仏堂(1)

 

封印

東京都内の旅、

朝一番で目指した観泉寺は、

東京都杉並区今川にあります。

正直、ここに行くだけでも

浜松町から小一時間かかるので、

旅の「効率」としては、

すこぶる悪い場所ですが、

ここには、

妻がお参りしたくてしょうがない

今川氏真いまがわうじざねのお墓があるのです。

氏真さんは、

桶狭間の戦いで信長に討たれた

今川義元の嫡男で後継者。

武田と徳川に領地を奪われ、

戦国大名という地位を失うも

後年は徳川家康に仕え、

家の存続に繋げた人で、

ある意味、

大名家のプライドを封印しています。

僕も氏真さんを見習い(笑)

妻が喜ぶ顔を見るためには、

「効率」なんていう世俗的な考えは封印し、

とにかく行ってみる事に。

結果から言えば、

妻を差し置き(笑)

僕の方がお寺自体に感動しまくったので、

氏真さんと同じく?

やはり「封印」は大正解でした!

変なホテル東京浜松町を出発し、

JR浜松町駅向かって歩いてる途中、

駅の上で見つけたのがこんな雲です。

お〜なんか珍しい形!

慌ててズームでも撮影。

人が走っているようでもあり、

梵字のようでもあり、

いずれにしても

朝からこんな雲を見られるなんて、

これはきっと「吉兆」に違いありません!

今日も一日目に続き、

最高の日になりそうです(笑)

浜松町〜今川2丁目

雲で気分も上々の僕たち、

フットワークも軽快に、

浜松町駅に到着。

まずは浜松町から山手線で神田駅へ。

神田駅で中央線快速に乗り換え。

この時聞こえてきたのが、

「お口くちゅくちゅモンダミン」の

発車メロディーで、

めっちゃテンション上がります!!

後で調べると神田駅の近くには、

アース製薬の本社があり、

こことタイアップし

神田駅の発車メロディーは僕たちが訪問した

3ヶ月ほど前からモンダミンに(笑)

変わったそうです。

西荻窪駅に到着。

西荻窪駅から予定していたよりも

ひとつ前のバスで今川2丁目へ。

ここまで、

あまりにも接続が良すぎて、

ゆっくり写真を撮るヒマもありません。

さすが、「鬼便利」な東京ですね。

今川2丁目バス停。

観泉寺への道

バスを見送って、観泉寺へ向け出発。

のどかな朝の住宅街。

ここは高校の通学路のようです。

3分ほど行くと道端に

観泉寺の第2駐車場を発見。

正直、観泉寺は小さなお寺かと

勝手な想像をしていましたが、

こんな広いのが「第二」なんですから

お寺の規模たるや

どんだけ大きいのだろうと、

ここで認識を180度転換(笑)

駐車場の端っこには

QRコードでお寺のSNSの紹介などもあり

「只者では無い感」が漂ってきます!

1つ目の境外仏堂

歩いて行くと、

左側の塀の切れ目が見えてきました。

塀の向こう側は、

既に観泉寺の「寺域」のようで、

その塀の一部が、

誰でも出入り出来そうな

狭い空間になっているのです。

何も案内はありませんが、

入ってみる事に。

お〜なんか綺麗に整備されています!

勝手に観泉寺の境外仏堂的なもと断定し、

まずはお地蔵様たちへ。

六地蔵ではなく、三地蔵と仲間達(笑)

まずは全員にお参りし、

右側から一体ずつ拝見して行きます。

ハスの花を手に持った仏像。

元禄二年(1689)建立。

ポーズが決まっていますね!

こちらはさらに古く

天和四年(1684)建立です。

お釈迦さま的なポーズ。

享保七年(1722)と刻まれています。

こから左側の三体は地蔵菩薩で、

ふくよかなお顔をされた

このお地蔵様の頭上には、

日光菩薩などの意味がある

梵字の「ア」が刻まれています。

建立は享保十五年(1730)。

地蔵菩薩その2。

「享保」は読めますが、

その後はちょっと判断できません。

女性っぽい優しいお顔の地蔵菩薩。

建立年代は不詳です。

次に奥の神社へ。

参拝。

御祭神は分かりませんが、

本殿は覆屋で大切に保存されています。

そして、再び公道へ。

写真右から来た僕たちは、

「止まれ」を写真左奥の道へと右折します。

ちなみにこの界隈、

ぜ〜んぶ観泉寺なんですよ!

少し行くとまたもや塀の切れ目が出現!

お〜今度も神社か〜!(笑)

ここもなんか良い感じ。

まずは、覆屋の中の本殿に参拝。

御祭神は不明ながら、

ご縁をいただいた事を感謝!

そして、奥の標柱へ。

いきなり目に飛び込んできたのは、

敷石の見事な簾(削り)上げです!

駿府城江戸城など

徳川の石垣には「標準装備」の

贅沢な工法ですが、

今川家の御威光も大したものですね!

そして、この標柱の正体は・・・

なんと、道しるべでした!

向かって右側には、

「右 長命寺」と刻まれています。

反対側には、

「左 ほりの関」と

刻まれています。

江戸時代の道しるべ、

手が込んでいて、

オシャレですね!

再び道路に戻ろうとしたその時、

妻が雄叫びを!

「あれ、インコかな〜?」

お〜間違いなくインコですよ!

野生のインコを見られるとは、

これも「吉兆」だと

二人して大喜び!

雲を見ても、インコを見ても

良い事にしか思えない僕たちは、

超オメデタイ夫婦でしょう(笑)

(続く)

 

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