薦(こも)神社(大分県中津市)

 

軍人としての大伴旅人

「令和」という元号が

大伴旅人が太宰府で詠んだ

和歌に由来するものとして、

全国的に有名になったお陰で、

歌人としての彼は知っていましたが、

実は、軍人でもあったようです。

Wikipediaによると

薦神社の由緒は、

「養老3年(720年)、

大隅・日向の隼人の反乱

(大隅国府襲撃)で

大伴旅人が率いる大和朝廷軍

および宇佐神宮の辛島波豆米

(からしまのはづめ)率いる

宇佐「神軍」が、

薦神社の三角池に自生する

真薦を刈って作った枕形の御験、

薦枕(こもまくら)を神体に、

神輿を奉じて日向まで行幸し、

乱を鎮めたと言われる。」

こう書かれていています。

ただの貴族かと思っていました(汗)

三年前の平成時代に

参拝した薦神社で、

令和時代の元号と関わる

大伴旅人の活躍の場を

知るなんて、

ちょっと面白いものがありますね。

参道

由布院から、中津市の

薦神社までは車で約1時間半、

思った以上に広い大分県なのです。

参道入口。

嘉永四年(1851年)寄進の

一の鳥居と社号標。

社号標には

「宇佐神宮摂社 薦神社」

このように書かれています。

御由緒。

のどかな参道風景。

呉橋

薦神社の参道には、「呉橋」という

珍しい橋があります。

奥に見えるのが呉橋ですが、

その前で気になるのが、

手前の狛犬の表情(笑)

阿形。

なんとも言えず、

見るものを笑顔にさせてくれます。

吽形。

どちらも目と歯だけが金色に塗られ、

そのお顔は目をまん丸にして、

何かに驚いているような表情です(笑)

呉橋のアップ。

嘉永三年(1850年)の建立で、

当時の姿をとどめていますが、

やはり管理は大変なようですね。

また、近くの宇佐神宮にも

呉橋はありますが、

太鼓橋的な形状は、

長野県の諏訪大社下社春宮の

「下馬橋」に近いと思います。

こちらが諏訪大社の下馬橋。

似てると書いたものの、

屋根が随分違いますね(汗)

僕の記憶というものは、

全くあてになりません(笑)

御神木

参道の終わりには、

大きな御神木があります。

人里の巨人たち」という

全国の巨木を網羅したサイトによれば、

目通り(地上1.3m)は12m。

かなりの巨樹であります。

ここから御社殿へ。

神門

ここで一番見たかったのが、

国指定重要文化財の神門です。

お~見えて来た!

神門全景。

案内の一部には、

「神門は元和七年(1621年)の

墨書が有り細川忠興の

造営であると認められる」

と書かれています。

明智光秀の娘、玉子(ガラシャ)の

夫である細川忠興名前があるなんて、

驚きですが、

この時代、細川忠興は豊前中津藩の

領主ですから、自然な事でもあります。

僕たちは、今年の2月、

細川忠興と玉子が結婚した

京都府長岡京市の

勝龍寺城を訪問したばかりで、

薦神社に行ったのは三年前なのに、

まるで、今の出来事のように

興奮してしまいます(笑)

外宮・御社殿

御社殿がある地域は、

「外宮」(げくう)と呼ばれています。

拝殿。

参拝。

参拝していたら黒猫がやってきて、

妻に懐いていました。

本殿。

拝殿前でツーショット完了。

神様の足跡

御社殿から池のある方向へ。

池に向かってなのか、

御社殿に向かってなのかは

わかりませんが鳥居が一基あり

その近くに見えたのがこの案内です。

「神様の足跡」

ちょうど、足跡の所に

付箋(笑)が落ちていました。

内宮

内宮と呼ばれている社域へ。

ここにもクスノキの御神木があります。

この景色、

心が洗われるというのか、

落ち着くというのか、

もうたまらんですね。

内宮への神門。

三角池。

案内。

「池は、三角池(みすみいけ)

(御澄池)と呼ばれ、

池そのものが御神体である」

このように書かれています。

池=神様というわけです。

改めて眺めると、

何だかご神威を感じてしまいます・・・。

やはりこの池は神様ですね。

石鳥居。

「薦社内宮」の文字。

外宮の対岸から見ても

素晴らしい景色です。

縦位置でも撮影。

ここに佇むと、

あくせくした人の世が、

小さな出来事に見えて来ます。

夕食

中津から福岡への帰路、

夕食を堪能したのが、

「古式手打」と書かれた

「藪」というお店です。

建物自体も古式っぽい?(笑)

唐揚げ定食?

もう三年前なので、

名前は忘れていますが、

大変美味しかった記憶は

舌の奥にあるようです(笑)

 

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