九州鉄道記念館(北九州市門司区)
本当の遺産にならない為に
今、日本の鉄道は岐路に立たされています。
高速自動車道の発達と人口減で、
客足も少なくなり、
各地のローカル線は、
災害のたびに廃止され、
おまけにコロナ禍で、人の移動も減り、
この先、大量輸送の鉄道が、
「黒字」で生き残るのは至難の業でしょう。
そんな鉄道では食っていけない事もあり
JR九州の主業は不動産会社です(汗)
九州鉄道記念館には、
過去、国鉄で活躍した車両が、
いくつも展示されていますが、
これらの遺産とともに、将来、
鉄道本自体が「遺産」とならない為に、
少ないながらも
二人分の入場料を払って
応援してきました(笑)
九州鉄道記念館へ
門司港駅から徒歩5分ほどで、
九州鉄道記念館のエントランスです。
案内。
旧0哩(マイル)標。(復元)
右側の駅名は「じも」?
いいえ、「もじ」です(笑)
車両の頭部もお出迎え。
入口。
車両展示場
入場するとそこからは、
列車の展示場になっています。
100年ほど前に製造された、
9600形蒸気機関車。
C59形蒸気機関車。
1941年、昭和16年製造の
EF10形電気機関車。
キハ07形気動車。
レトロでお洒落かつ可愛らしいデザインが、
僕の心を鷲掴み(笑)
この列車が使われていたルートは、
北里柴三郎の故郷、肥後小国と、
久留島武彦の故郷、豊後森を結ぶ
山間を貫く路線だった
国鉄宮原(みやのはる)線です。
とすると・・・この列車は、
昨年訪問した幸野川橋梁を
疾走していたはずですね!
こちらが、幸野川橋梁。
廃線後、登録有形文化財となり
今でも往時を偲ぶことが出来ます。
この橋、鉄道好きな俳優、
六角精児氏も称賛していました(笑)
窓から車内を撮影。
タイムスリップしたみたいに
郷愁漂う、魅力的な内装です。
クハ481形制御車。
懐かしい国鉄の「顔」です。
クハネ581-8。
寝台電車特急「月光」です。
昔、形式名クハネの「ネ」は、
「寝る」の「ネ」と
知った時にはちょっと衝撃だったのを
思い出しました(笑)
14系寝台客車。
ブルートレインの愛称で
親しまれていましたね。
本館
展示車両を楽しんだ後は館内へ。
実際には建物の裏側ですが、
こちらの真ん中が入口側になります。
建物は、1891年の建築ですから
130年も前ですね。
館内入るといきなり弁当売りが(笑)
「辨當」の文字がちょっと粋です。
チブ37。
明治42年製造の客車です。
畳(ゴザ)敷のクロスシート。
これで旅してみたいかも(笑)
811系電車運転シミュレーター。
ジオラマ。
九州の鉄道史の最初を飾るのは、
安政二年(1855年)、
佐賀藩の佐野常民が、
日本で最初に走らせた
蒸気機関車模型ですよ!
やはり、近代化を語る時、
佐賀藩の偉業を避けては通れませんね(笑)
「ひかり」号が九州にあったんだ~。
この名前、6年後に開業した
東海道新幹線にパクられたのか?
そう思ってWikipediaを見ると
「新幹線の名前に「ひかり」が採用され、
名前を譲ることになった
急行「ひかり」は2系統に分けられ、
博多・門司港 – 小倉 – 西鹿児島間は
「にちりん」、博多 – 大分 – 熊本間は
「くさせんり」に改称された。」
やっぱり・・・
御上には逆らえなかったんだ~(笑)
「ひかり」→「くさせんり」、
このギャップが凄いな~。
ヘッドマーク。
昔は改札で切符切っていましたね・・・。
今の人は知らないでしょうが。
ミニ鉄道公園
再び外に出て、
ミニ鉄道公園を見学。
ミニですが駅舎も線路も本格的。
特急かもめ。
ゆふいんの森。
最後に面白い写真が撮れました。
ミニ鉄道の813系車両と
本物の門司港駅に停車中の
本物813系車両のシンクロ。
これで、九州鉄道記念館は完了・・・
あ!ツーショット撮るの忘れた(笑)