おのころ神社(兵庫県・沼島)
選ばれし者たち
10年近く前、
フェイスブックで知り合った方から
「沼島へは、
神様に歓迎される人は、
海を渡れるが、
そうでない人は、
何度行っても海を渡れない」
そんな話を聞いた事があります。
そして、
実際に沼島汽船のサイトにも、
出港するか欠航かが、
常に更新されているので、
渡れない日も、
さらには渡ったけど帰れない日も
あるのでしょう。
「果たして、沼島さんは
僕たちを歓迎してくれるのか、
それとも・・・・(汗)」
な~んて、
ちょっとドキドキな沼島行きでしたが、
当日の天気は快晴、海はベタ凪で、
どうやら「選ばれしもの達」の
仲間入りができたようです(笑)
観音堂
上立神岩を満喫した後は、
おのころ神社へ。
その道すがらみつけた
観音堂に入ってみました。
赤い門が僕たちを引き寄せ(笑)
本堂に参拝。
お地蔵様にもご挨拶。
参道
観音堂から少し歩くと
そこはもう沼島の港です。
ほのぼのとした漁港の光景。
対岸の淡路島も見えています。
ここを真っ直ぐ行くと・・・
神社への案内があり、
さらに行くと・・・
何ともトリッキーな場所に
山への登り口の案内があります。
案内を書き出すと、
次のようになります。
「神聖な神体山への案内口です。
山の山頂の祠に国生みの神、
イザナギ、イザナミの
二神が祀られています。
石の階段を、ゆっくりとお登りください。」
なんか、肩の力が抜けて、
ほっこりする文章ですね!
参道=登山道。
参道の各所で見られるのが、
和歌山城の古い石垣と同じ、
緑色片岩の石垣。
石垣をこんなに堪能出来るとは、
神社とは別の楽しさも
ダブルで享受できますよ(笑)
最後の石段と社号標。
ここで妻が、
「自ら凝ったから自凝神社なんだね!」
そう言ったのです。
確かに天の沼矛から落ちた
滴が固まって出来たという
おのころ島ですから、
説得力は完璧です(笑)
階段途中、右側に建つ、
「瑞玉姫命」と書かれた石碑。
「みずたまひめ」と読むのでしょうか?
また、おのころ神社の御祭神、
イザナギ・イザナミとの関係する
神様でしょうか・・・
はじめて目にする神様のお名前です。
一の鳥居。
さらに上へ。
御社殿
登山口(案内口)から
歩いて7~8分で、
拝殿に到着。
思ったよりも早かったかな?(笑)
拝殿横の狛犬は、
ちょっと個性的です。
阿形。
横から見ると、
口が尖っているんですね。
吽形。
こちらもお口は尖っています。
拝殿前の案内。
前半部分を書き出すと、
「日本神話によると
「天地の初発のとき
イザナギ・イザナミの二神が
天浮橋に立ちて
天瓊矛をもって滄海を、
こおろこおろと
探りて引げ上げ給う時、
矛の先より滴り落ちる潮
自ら凝りて成りし島、
これをおのころ島という」
これが国生みの島おのころ島である。
おのころ山は御神体山であり
寛政年間
(1789~1802)に
小祠を建て毎年旧九月十五日に
祭礼が行われてきた。
以来、現在は婦人会により
祭礼が続けられている。(後略)」
このようになります。
沼島名物(笑)
音声ガイドも装備。
参拝。
先程の案内、
「矛の先より滴り落ちる潮
自ら凝りて成りし島」を描いた
拝殿右側の奉納画。
拝殿左側の奉納画。
覆屋タイプの本殿。
石像
本殿裏側には、
平成十四年(2002)に建立された
イザナギ・イザナミの二神石像があります。
石像へ。
天の沼矛でおのころ島が
出来たシーンを再現しています。
下の石は、沼島の形に似ていますね!
やはり、
「おのころ島」=「沼島」なんでしょう。
アップでも撮影。
妻の「天の沼矛」ポーズで
ツーショット完了。
忠魂碑
石像の少し奥に、
忠魂碑が建っています。
ここから参拝へ。
御英霊に感謝・・・
ゆっくりとお眠りください・・・
これにておのころ神社の参拝は完了し、
山を下ります。
参拝後、拝殿前から見える沼島港。
神様はここから
海で働く人々を
見守っていたんですね!
今日の癒やし
参道の石垣に出入りするカニに
癒やされました。
静かに暮らしているところに
お邪魔してゴメンね!(笑)