白山比賣神社への道(長崎県平戸市)
3つの幸運
今回の旅は、
3つの幸運が重なって、
最高のものになりました。
その一つは、
「佐世保へ」のブログで書いた
予期せぬ日程変更のお陰で、
快晴だった事ですが、
2つ目と3つ目は、
白山比賣神社
(しらやまひめじんじゃ)に
関する幸運です。
身代わり葉っぱ
人の痛みや苦しみを
その人に代わって引き受けてくれと言われる
身代わり地蔵、身代わり不動尊などは
全国各地にありますが、
今回は仏像ならぬ「葉っぱ」が
身代わりになったというお話です。
旅の1周間ほど前から
妻は寝返りをするのもつらいほど、
腰痛に悩み、
回復の兆しもありませんでした。
なので、
「急峻な道の登山」が必要な、
安満岳(やすまんだけ)山頂近くの
白山比賣神社に参拝し、
生月島の絶景を撮影する事は、
到底無理・・・。
僕は内心で、
現地まで車で行ける低所の
「鯛の鼻自然公園」から
生月島を眺めることに
予定変更を変更していました。
ところが、旅の前日、
「急に腰が良くなった!」
そう妻に告げられ、
その後、
「この葉っぱが落ちた後、
いきなり治った!」
そう続けたのです。
こちらがその観葉植物です。
普段は葉っぱ1枚だけが、
黄色くなって「ヒラリッ」と
落ちるのですが、
今回は、初めて
葉っぱが8枚付いた枝ごと
「ボトン!」と落ちていたのです・・・
妻には時々不思議な事が起きますが、
身代わり葉っぱのお陰で、
奇跡的に当初の予定通り、
白山比賣神社に参拝出来ました。
もちろん、
急峻な山登りもなんのその、
2ヶ月近く経った今も
妻の腰はピンピンしています(笑)
お姉さまは救世主
Google Mapで、
「白山比賣神社」を指定し、
お導きのまま走っていると、
その途中で、
鳥居の前に差し掛かりました。
鳥居の神額には、
「白山比賣神社」の文字もあり
これが参道かな・・?
そう思いつつ案内を確認。
確かに「白山比賣神社参道入口」と
書かれています。
こちらにはルート表示もあるようで、
そこだけ拡大すると、
現在位置から赤線で、
参道が記されています・・・
しかし、鳥居をくぐると・・・
うひゃ~!!
修験者じゃないんだから、
これは無理だ~(笑)
きっとGoogle Mapの
最終地点からなら行けるのだろう・・・
そう思って車に引き返し、
希望的観測のみで、さらに進むと、
鬱蒼とした森の中で、道は狭くなり
駐車場もなく、
Google Mapの案内は終了し、
僕達は迷ってしまったのです・・・
上の地図の青矢印で囲った、
「迷った場所」がその現場で、
鳥居があったのは、同じ青矢印の、
「参道入口案内板」の所です。
希望的観測は、
絶望的現実に変わり、
止む無く引き返ことに・・
その後、近くの民家の前で、
90歳前後のお姉さまを発見・・・
正直、この人に聞いても、
白山比賣神社への車道は、
分からないだろう・・・
そんな思いを妻と会話しつつ、
ダメもとで聞いてみると
「あ~あなたも迷ったんですね!
ナビで入れると、この辺りを
案内するらしいね・・・
そんな人、
よく来るんですよ、ハハハ!
さっきの車も迷われてたんで、
案内しておきました」
そう話したかと思うと、
僕達が登れる登山道への
道順を理路整然と、
教えてくれたのです!
まさか、「ナビで入れる」
なんてフレーズがそのお口から出るとは!
まるで、よぼよぼのお爺ちゃんが、
いきなり160Kmの剛速球を投げたって
感じの出来事とでも言うのでしょうか、
お姉さまの頭の回転の速さに、
ただただ敬服です。
ダメもとなんて思った自分が
めっちゃ恥ずかしい~(汗)
お姉さま、ごめんなさい!!
そして、ありがとうございます!
勿論、これが3つ目の幸運ですね!
正しい道順
お姉さまのご指導に従い、
走っていると、
予定通り信号が見えてきました。
地図上の赤矢印「写真1」の交差点。
ここを紐差教会方面へ右折します。
僕達は迷ったので、引き返す道ですが、
佐世保・鄭成功記念館方面から
直接来たならば、
ここを「左折」することになりますね。
赤矢印の「写真2」の地点。
ここを右折。
平戸斎場が次なる目標です。
「あった~!!平戸斎場だぁ~!」
妻と二人で大歓声をあげ、
喜びは最高潮に(笑)
斎場の表示だけで
こんなにテンションが上がるとは、
目的が違えば、
人の反応も180度違うのですね。
そして斎場を左手に見て、
さらに真っ直ぐ進みます。
ここが、赤矢印「駐車場」の地点。
僕達の前にお姉さまから
道順を教えて貰った赤い車の家族も
既に到着し登山準備を始めています。
ある意味、
お姉さまの一番弟子と
二番弟子の関係ですから
親近感を覚えますね(笑)
左の柱に安満岳登山道口と
書かれた案内板。
世界遺産の紹介。
あ~良かった~
半分諦めかけたのに、
ここまで来られて!
改めてお姉さまに大感謝です。