鳥飼八幡宮(福岡市)光の宮

 

想定外

全面ガラス張りで、

自然光のみの「光の宮」。

ここで僕たちは、

想定外の出来事に遭遇しました・・

外気温35度くらいの野外から

開戸をスライドさせ、

社殿に一歩足を踏み入れた途端、

一気に10度位は下がったでしょうか、

そこには冷房が入っていたのです!

火照りまくった体を

一気に冷やしてくれる冷気は、

何よりの霊験でしょう!

全く想定外の出来事だからこそ、

有り難さも倍増するというもの。

鳥飼八幡宮の優しいご配慮に、

ただただ感動するのみです・・

不老水

子供の頃、

香椎に住んでいた僕にとって、

不老水と言えば、

香椎宮の不老水を思い出しますが、

ここ鳥飼八幡宮にも

同じく不老水があります。

手水舎近く、光の宮向かって

左側になります。

案内での注目は左側の一文。

「地下水を井戸ポンプで

汲み上げています」

なんと正直な!!

わざわざ記されたこの一言には、

僕も妻も感動しっぱなしです・・

二人して有り難く、

そして美味しくいただきました。

光の宮

不老水で不老長寿が確定した?僕たちは、

お隣の「光の宮」へ。

お〜これは凄い!

何が凄いかといえば、

社殿横の松の木を生かすために、

屋根の一部を切り取っている事です。

社殿内から見るとこんな感じで、

ここまでして、

松の木を伐採せずに残されたこと

きっと木に宿る神様も

喜ばれているに違いありません。

「光の宮」

以下、案内です。

「黒殿神社(中央)、天満神社(右)、

恵比須神社(左)の拝殿です。

ガラス張りで、

天井にも一本の光の道があり、

自然光だけで彩光しているため、

光の宮と名付けられました。

古代において、

祈りの儀式は自然の中で

執り行われていました。

古代から受け継がれてきた

信仰心のあり方を、形にしました。

本殿遷宮の仮宮として建てられましたが、

遷宮後取り壊すのは、

環境と資源によろしくないという配慮から、

恒久的に用いる社殿として設計しています。

構造を支える柱は福岡県産のヒノキです。」

参拝。

ここで回れ右して

立ち去ろうとしたその時、

ガラスに張り紙があるのを発見し、

読んでみることに。

「昇運 龍と獅子 御鏡台」

「古宮(以前の社殿)を

取り壊した時に現れた、

誰も知らない半地下の部屋に、

置かれていた龍と獅子の鏡台。

制作年代、どなたの奉納したものか、

由来は今もってわかりませんが、

遷宮(せんぐう)というこの時期、

そして辰年を前に現れたことに、

ご縁を感じました。

私たちは、

ずっとおまつりしていくために

きれいに修復させていただきました。

いずれは市杵島姫神(いちきしまひめ)

=弁財天さまをお祀りする

神具となりますので、

間近にご覧いただけるのは

今だけとなります。」

「祈願など行われていない時は

中に入ってご覧いただけます。」

「※土足禁止 ※撮影OK」

これは、めちゃ凄いものですよ!

辰年を前に現れたというのも

やはり神様の思し召しでしょう。

しかも拝殿内に入ってもいいし

撮影もOKとのことなので、

お言葉に甘えることに・・

これが冒頭に書いた、

「想定外」に繋がる序章です(笑)

中に入る前、

何となく視界に入った賽銭箱の裏側。

なんと奉納が、

妻の産土神である、

田島八幡神社さんなのですよ!

何というご縁なのか、

不思議でたまらんですな〜!

お〜涼しい〜!!

生き返るとはこの事、

お陰で、

天井の光の道もまた格別に見えます。

まずは龍と獅子に参拝。

龍には既に鏡も設置されています。

獅子も素晴らしい出来栄えで、

見応えありますね!

こちらは発見当時の龍の写真ですが、

このままでも十分素敵ですね。

涼し〜い中で、

黒殿神社(中央)、天満神社(右)、

恵比須神社(左)の本殿に参拝。

参拝後外に出て、

三社を拝殿側から撮影し、

次に反対側から一社づつ参拝へ。

天満神社。

御祭神は菅原道真公と倉稲魂命。

黒殿神社。

御祭神は、武内大臣と

鳥飼黒主(鳥飼大明神)。

案内を抜粋すると、

「鳥飼大明神は、鳥飼村で

神功皇后をもてなした村人を指し、

当宮の起源となった若八幡宮の創建者が

遠津御祖神とおつみおやのかみとなった存在です。

現在でも連綿と血脈は続いており、

毎年十二月四日に

神功皇后へのおもてなしを再現する神事、

宮座献饌祭みやざけんせんさい」を行っています。」

このようになり、

鳥飼八幡宮にとって、

特別な神様であることが理解できます。

恵比須神社。

御祭神は、八重事代主神。

祠・石造物

三社近くにはいくつかの

石製のものが安置されています。

昭和三十四年とあるので、

僕たちが生まれた年の奉納のようですが、

詳しくは分かりません・・。

稲にまつわるものかな?

なでうし。

この神社に相応しい

優しいお顔に癒されます。

猿田彦大神。

鳥飼八幡宮参拝は、

この神様に導かれたのかもですね!

トイレの神様

美しいトイレも

鳥飼八幡宮の特徴の一つです。

気持ちよくスッキリ(笑)

ここでの注目は、こちらです。

さりげなく置かれたハートの石。

トイレの神様は、

縁結びの神様かも知れませんね!

中野正剛銅像

最後は、境内の一角、

大通りに面したところにある

中野正剛像へ。

エントランス。

略伝。

超簡単に言うと、

「修猷館〜早稲田、

国会議員を経て、太平洋戦争中、

戦局悪化の中、東條内閣の退陣を要求し、

昭和十八年十月、自刃。」

謹書は元の福岡市長、進藤一馬氏で、

ここには「門人」と書かれています。

志半ばで自刃した(させられた?)

中野正剛さん、

時代の波に翻弄されたとはいえ、

今ここにこうして

顕彰されていいる事こそ

最大の供養なのかも知れません。

(鳥飼八幡宮・完)

 

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