2020/10/13

宇佐八幡宮(滋賀県大津市)

 

神社名が山の名前になった

宇佐八幡宮と言えば、

大分県宇佐市に鎮座する

八幡様の総本宮である

文字通り「宇佐八幡宮」を思い出しますが、

思った以上に、そのまんまの名前

「宇佐八幡宮」として、

全国に広がっているようです。

その一つが、滋賀県大津市の

宇佐八幡宮です。

しかも神社が鎮座したことで、

山の名前までもが、

「宇佐山」となっています。

山が先にあって

その地名が神社に冠せられるのではなく、

神社ありきというのが、

一層霊験あらたかな気持ちになりますね。

豊平稲荷社

宇佐八幡宮より少し下に鎮座する

豊平稲荷社。

ここが、一般人が車で登れる

宇佐山の最上部です。

ここまで来る道は、

宇佐八幡宮の参道なのですが、

途中「本当に車で行けるのか?」

という思いもするほどで、

多くの人はここまで車で来ないかも(笑)

車を置かせていただき、

感謝の参拝。

宇佐八幡宮へ

ここからは徒歩で宇佐八幡宮へ。

麓から伸びる参道。

御社殿まで最後の石段。

神楽殿?

御由緒。

源頼義公が前九年の役を平定し、

ここに館を構えた時、

九州大分の宇佐八幡宮を勧請したと

書かれています。

余談ですが、

前九年の役と言えば、敗者側の一人

安倍宗任が流された福岡の大島で、

お墓に参った思い出があります。

神門(中門)。

神門を入ると拝殿は無く、

回廊で直接本殿に繋がっています。

本殿に参拝。

本殿外観。

ここで目に入るのが

下部に並んだ青いもの・・・。

近づくと、御由緒に書かれていた、

「土鳩に名と齢を記し

子供の生育を祈る土鳩信仰」

の「土鳩」です。

土鳩に混じって

犬張子も奉納されています。

神饌所

本殿向かって左手前には、

神饌所があります。

ここは神様の食事を準備する場所ですが、

神饌所完備の神社というのは、

思った以上に少ないもの。

やはり崇敬の高い神様なのでしょう。

境内社

宇佐八幡宮に人はいませんでしたが、

境内は整然と掃き清められて、

気持ちよく参拝出来ました。

宮司さんのお人柄に違いありません。

本殿向かって左側の境内社。

石灯籠を挟んで左が蛭子社、

右が高良社。

本殿の右横にも二社鎮座しています。

こちらは、若宮八幡宮。

丹後宮。

これで、宇佐八幡宮の参拝は完了し、

この後、頂上の宇佐山城本丸を目指します。

今日の凄いもの

境内の端っこに置かれていた礎石。

「此の礎石は治暦元年(西暦1065)

源頼義公が茲に

宇佐八幡宮を創設された当時の

柱石の一部で明治の仮殿修復の際

ここ中門付近の地中から

出土したものであります。

礎石の表面が焼け爛れているのは、

山頂に宇佐山城が築かれ、戦乱の戦火で

八幡宮も焼失したと伝えられている事を

裏付ける貴重なものであります。

其の証として処に保存する」(案内文)

1000年の時を経て、

創建当時の礎石と

宇佐山城の戦いの跡を

同時に見られるとは・・・

大切に保存していただき、感謝です。

 

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