2020/02/02
御手洗地区散策(広島県呉市)
町全部インスタ映え
御手洗地区の町は、
こじんまりとしていて、
還暦すぎた僕たちには、
お手頃感満載です。
多くは平坦地で、周囲には、
江戸時代から昭和までの
風情ある建物が、ぎっしり詰まっていて、
見所、撮影どころが多く、
町全部インスタ映えなのです。
しかも、CMやアニメなど
数々のロケ地や設定地になていて、
初めて行っても、
どこかで見た感じがして、
それもまた楽しみの一つでしょう。
御手洗地区に行く前は、
鞆の浦のミニ版みたいな場所くらいの
認識しかありませんでしたが、
御手洗地区は、鞆の浦の魅力とは、
また違ったオリジナリティ溢れる
大きな魅力が詰まった町でした。
オランジーナCMロケ地
数年前放映されていた、
飲料水、オランジーナのCMで、
フランス人の先生が、
自転車に乗っているバージョンの
ロケ地がここ御手洗地区です。
先生が自転車で走ってくる道。
レトロな床屋さん、
現役のお店なんですね!
床屋さんアップ。
正月なので、お休みです。
新光時計店。
お店のサイトによると
この建物は大正時代のものだそうで、
見るからにいぶし銀の味が出ていますが、
実はその本物の魅力は中身です。
150年も続く、時計店の
草分け的存在で、
その卓越した修理技術で
多くの人に支持されるお店で、
テレビなど取材も多いそうです。
越智醫院。
CMでは交番として使われ、
バイきんぐの小峠がお巡りさん姿で
立っていました。
実はここ、今は病院ではなく、
病院施設を再利用した、
ユニークなゲストハウスになっています。
ちなみに現在の越智病院は、
ここから少し北側の地区に移転し、
大きな病院となり繁栄しています。
「旅籠屋 醫」
醫と書いて、「くすし」と読みます。
醫のサイトには、
「「醫」には病気やけがを治し、
癒すという意味があります。
伝統的な街並みと色鮮やかな
多島美が織りなす御手洗の風景には、
悩みやストレスを癒し、
吹き飛ばす力さえ
持っているような気がします。」
確かに、納得です。
御手洗地区はまさに
「醫」の坩堝ですから(笑)
「たまゆら」の聖地
アニメ「たまゆら」の中で、
キャラクターのひとりの実家が
ここ御手洗にあり、
主人公たちの幼い頃の
思い出の地としても
登場しているようです。
乙女座。
昔は映画館だったそうで、
今は趣のある劇場になっています。
お正月なので中には入れませんが、
外観も一見の価値ありですね。
誕生日が乙女座の妻とツーショット。
何だかご縁を感じる乙女座です(笑)
乙女座の横壁は板張りです。
乙女座の反対正面。
先程の西洋風の外観と
対象的な純和風なのに驚きました。
七卿落遺跡。
幕末、倒幕派の三条実美ら
7人の公卿のうち5人が、
長州藩(山口)に落ち延びた時の
「竹原屋」という宿泊所の跡。
「たまゆら」では、
主人公のひとり「まおんたん」の実家、
「のどか亭」という旅館として
描かれています。
僕も還暦を過ぎて、
「まおんたん」なんて書くとは
思いもよりませんでした(笑)
右から、七卿までは読めますが、
一番左は虫が食いまくって
解読不能ですね・・・
その他の町並み
御手洗の町は、
ただ歩くだけで、癒やされます。
細い道路がまた素敵。
能地家住宅。
各家には案内版が設置され、
古い町並みを「十把一絡げ」ではなく、
一つ一つを丁寧に紹介しているのが、
旅するものにとっては、
最大のおもてなしです。
家の前には明治37年頃の写真が
飾られています。
右の連なった二枚は、
撮影した写真っですね!
僕が撮った千砂子波止からの写真。
驚くほど今と変わりません!!
住吉神社の高灯籠も、
大きなクスノキもありますし、
瓦屋根も同じものが残っています。
こんな比較が出来るなんて、
嬉しい限りですよ。
北川家住宅。
200年ほど前の建物です。
若胡子屋跡。
江戸時代、数多くあった茶屋(遊郭)の一つ。
胡子屋向かいにある醤油店の建物。
そして、この風景が
マンホール蓋になっています。
まんまですね!
そして、このお隣で、
びっくりするものと出会いました。
坂本龍馬!?
何故、ここで坂本龍馬なんだろうと
案内を読んでみると、
幕末、「御手洗条約」という、
薩摩、長州、広島の三藩による
秘密条約が結ばれた御手洗には、
いろは丸事件の後、
鞆の浦から長崎に向かう
坂本龍馬も立ち寄ったと書かれています。
この金子家住宅は当時賓客を
もてなす場だったそうですが、
坂本龍馬が来たとまでは
書かれていません。
しかし、坂本龍馬、
神出鬼没ですね(笑)
金子家住宅の門構え。
正月なので、
中には入れませんでした。
この後は、目の前の
御手洗天満宮へ参拝します。