住吉神社と高灯籠(呉市御手洗)

 

三位一体

燈光会のサイトによると

日本における最初の西洋式燈台は、

明治2年に出来た

神奈川県三浦半島の観音崎灯台が、

第一号と書かれていますが、

江戸時代までは、

よく、神社とかにある

石灯籠の親分みたいな大きさの、

「常夜燈」と呼ばれる

いわゆる、日本式灯台とも言えるものが、

岸壁などにありました。

広島県福山市の鞆の浦の常夜燈は、

そんな代表格の一つでしょう。

そして、常夜燈は波止と呼ばれる、

石造りの堤防の上に建っていて、

その近くには、海の鎮護神である

住吉神社が鎮座している場合も

多い気がします(あくまでも気です・・笑)

鞆の浦にもありましたし、

山口県防府市の石造灯台にも

住吉神社がありました。

今回の住吉神社も海岸沿いにあり、

波を防ぐ、千砂子波止(ちさごはと)、

船の航行を助ける高灯籠(常夜燈)

そして、それらを守る神社として、

三位一体で、海との共存を図っています。

人々の叡智を結集し、

人事を尽くした後に、

神様に守っていただく・・・

家でもビルでも車でも船でも飛行機でも、

地鎮祭や竣工式での神事が無ければ、

どんな卓越した技術で出来た物でさえも

真の完成とは言えないという(笑)

今も昔も変わらぬ日本人の

人と神の共存した生き様を感じられます。

高灯籠

「灯籠」は「常夜燈」と

同じような意味でしょうが、

地域によって言い方が違います。

ここでは、「高灯籠」と呼ばれていいるので、

敬意を表して高灯籠と書きます(笑)

歴史のみえる丘公園から見た、

住吉神社、高灯籠(左端)、

千砂子波止(灯籠みたいなのは灯台)。

この公園から車で道を下って、

5分ほどの場所です。

元々、千砂子波止の突端にあったものを

修復し、ここに移設された

高灯籠(常夜灯)と、

右奥に見える千砂子波止に立つ

平成時代(もはや前代なんですね・・)

建立の高灯籠型灯台とのツーショット。

高灯籠アップ。

長年の風雨により

相当に傷みが激しかったのでしょう。

火袋は新しいもので、

石積みもコンクリで固めてあり、

江戸時代のままとは行きませんが、

「残ったものは巧みに使って」

古いものを残す精神には、

心から拍手ですね!

天保三年(1832年)の建立。

修復時に新しい石を

使った部分の文字は無いので、

何と刻まれているのか、

解明しようとしていたら

妻が、何気に

「ここに書いてあるよ!」と

言うではないですか。

「どこ?」と不思議がる僕に

妻が指差してくれたのは、

こちらの建物です。

灯籠向かいにある

明治時代の古い建物。

その壁の簾に掛かっていた絵を見て納得。

な〜るほど!

「太平夜景」でした。

こんな所に目が行くとは、

やられましたね(笑)

参道の石橋は明治43年の建立。

橋を渡って高灯籠側に

振り返って撮影。

千砂子波止から見た石橋と高灯籠。

背後の古い町並みに映えています。

住吉神社

千砂子波止の鎮守として

創建されたのが、住吉神社。

(と案内にありました)

住吉神社参道。

案内板。

「千砂子波止には鶴と亀、

そして瓢箪が浮き彫りに

されている」と書かれています。

そうだったのか~

いや~残念、今知ってしまった~(汗)

やはり、前向きに考えて、

「また来いよ」という意味でしょう(笑)

御社殿へ。

参道右の戦捷記念碑は、

山縣有朋の書です。

住吉神社御創建百五十年記念碑。

神社は文政十三年(1830年)の

創建ですから、

1980年頃に建てられたものでしょう。

拝殿前、阿形の狛犬。

吽形は千砂子波止を背にしています。

参拝。

拝殿に飾られていた

お正月らしいオシャレな門松?の中に、

ラッキーカラーの紫を見つけて

喜ぶ妻(笑)

拝殿を海岸側から撮影。

そして、後ろの本殿へ。

お~!!素晴らしい!

檜皮葺の屋根ですよ!

しかも劣化も少なく、

大切にされている感が満載です。

社頭の案内には、

「堺の住吉大社

正確に2分の1に写し、

大阪で造らせてから組み立てたとされ

広島県の重要文化財に

指定されています」

こう書かれています。

覆屋を造り、

さらに大切にされています。

確かに住吉大社に似ていますね。

こちらが2017年に参拝した時、

撮影した住吉大社の本殿です。

屋根の四角っぽい鰹木もそっくりだし、

周囲の板玉垣も形が同じです。

ここまでして、勧請先の神様を敬い、

心を込めて造られた本殿だからこそ、

海辺という厳しい立地の中、

200年近くもの永い年月、

ここに立ち続けて来られたのでしょう。

綺麗に手入れされた

本殿周辺を見ると、

やはり崇敬者の気持ちが、

ひしひしと伝わって来ます。

幣殿まで覆屋が被さっていますね。

この後、ツーショット完了。

千砂子波止

千砂子波止は、

住吉神社の創建に先立つこと約2年前、

文政十一年(1828年)に、

造営が始まり、一年かけて完成しています。

波止の先端まで歩いてみます。

波止から見る住吉神社。

消波ブロックが、雁木のような

デザインになっているのが、

なかなかお洒落ですね。

現代版の高灯籠である

突端部の灯台。

大きさの比較の為、

妻とのツーショット(笑)

対岸の愛媛県岡村島。

千砂子波止突端部から見た

住吉神社の全景。

御手洗の町。

気になる大楠を発見。

この後は、いよいよ

御手洗の町中を散策です。

 

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