延暦寺・横川(絵看板)

 

奥が深い・・

延暦寺の北東に位置する「横川」。

この地名「よかわ」と読みます。

簡単な漢字でも

読み方は簡単じゃない(笑)

ちなみに近畿地方には、

「柏原」と言う同じ漢字の地名が、

僕が知ってるだけで、

三箇所ありますが、

「かしわら」「かしわばら」「かいばら」と

全て違います。

日本語って面白いというか、

ホント奥が深い・・ですね(笑)

横川地域

まずは横川の位置関係をおさらい。

東塔とうどう西塔さいとうとは、

かなり離れた場所に

横川は位置しています。

ここでは、巡拝受付からスタートし

龍が池、横川中堂、元三大師御廟、

元三大師堂の順に参拝の予定ですが、

その前に

思わぬ曲者が出現したのです(笑)

参道の絵看板

西塔から車で約10分ほどで、

横川の駐車場に到着。

根本中堂がある東塔に比べ、

ここは参拝者も少なめです。

境内入口。

絵地図で参拝ルートを確認。

そして、少し進むと・・・

で、出た〜曲者が!(笑)

参道には大量の「絵看板」が

並んでいます。

延暦寺出身の高僧たちの

生涯を綴った、絵看板は、

延暦寺のおもてなしの真骨頂。

東塔や西塔でも

大変お世話になっています。

ただし、

あまりにも大量すぎて、

もはや曲者扱い・・

ごめん!延暦寺さん(汗)

嬉しい悲鳴とは

このことなのかな?(笑)

ここでの絵看板は、

道元、親鸞、日蓮のお三方。

それぞれの絵看板は、

10枚くらいある大作なので、

ここでは代表的な一枚のみで、

超手短に生涯を解説します(笑)

「道元禅師」の代表絵看板は、

「永平寺の建立」。

「道元禅師は京都で生まれ、

3歳で父、8歳で母を亡くし、

14歳で横川にて得度。

中国「宋」で修行後、悟りを開き帰国。

わが国初の坐禅道場を開く。

その後、新天地越前にて

寛元二年(1244)

大仏寺(現在の大本山永平寺)を建立し

十年ほど滞在。

その後、病気療養のため京へ戻り、

建長五年(1253)に

入滅されました。」

僕は7年前、福井の旅で、

大瀧神社・岡太おかもと神社に参拝した際、

江戸時代後期に建立された

唯一無二の素晴らしいデザインと

繊細な彫刻が施された御社殿に感動し、

その作者が永平寺の勅使門を

手がけた人だと知った時から、

永平寺は気になっていましたが、

この道元さんとの出会いで、

永平寺行きたい症候群が

また湧き出てきました(笑)

「親鸞聖人」の代表絵看板は、

「越後配流」。

「親鸞聖人は平安末期、

1173年、京都で生まれ、

九歳で得度、比叡山に入り、

横川で二十年間修行したが、

悟りを見出せず、山を下り、

京都の六角堂で聖徳太子に

今後歩むべき道を求め、

東山吉水で法然聖人の門弟となられ、

入門四年目に、法然聖人の主著である

「選択集」と影像(肖像画)を

写すことを許された。

1207年2月、

専修念仏の教えが禁止され、

法然聖人は越後(新潟)へ流罪となり、

そこで恵信尼さまと結婚し、

在俗のままで救われる道を歩まれた。

流罪から5年、関東で布教後、

京に戻り五十二歳頃から

主著、「教行信証」の執筆に取り組む。

九十歳で往生。

聖人の墓所として大谷廟堂が建てられ、

これがのちに本願寺となった。」

親鸞さん、結婚していたんですね。

それが当時、珍しい事なのか、

普通のことなのかは

分かりませんが・・・

ちなみに

Wikipediaによると

親鸞さんの配流は、

上杉謙信の春日山城があった

今の新潟県上越市だったそうです。

「日蓮聖人」の代表絵看板は、

「佐渡流罪」。

「貞応元年(1222)

安房国(千葉県)にてご誕生し、

天福元年(1233)得度、

蓮長法師と名乗り、

比叡山、横川で修行し、

仏教の真髄は法華経にありという

結論に達し立教開宗し、

名前を日蓮と改める。

辻説法で迫害にあい、

遂に佐渡へと流罪となるも

立正安国論に予言された通り

蒙古襲来の危機が迫り、

幕府を諌め救国の真髄を吐露され、

その後、身延山に入られ、

遥か故郷の空をのぞみ師匠・父母を偲んで

追善の回向をされました。

弘安五年(1282)十月十三日、

六十一歳で入滅されました。」

親鸞さんと同じく、

新潟県への流罪ですが、

こちらはより遠い、佐渡島。

僕たちは延暦寺に行く2ヶ月ほど前、

弥彦山新潟市内

そして空から美しい佐渡島を何度も

見ていたので、

この絵看板が

お気に入りになっています(笑)

(続く)

 

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