土津神社(福島県猪苗代町)亀石
参拝時間10分
母成峠から会津若松市内を目指す途中、
猪苗代町の信号待ちで見つけたのが、
「右・土津神社2Km」の案内です。
土津神社には昨年参拝しているので、
旅程には組んでいませんでしたが、
車でたった3分ほどの距離に
保科正之さん(土津神)が
いらっしゃるかと思うと、
スルーしてしまうのもちょっと・・
という訳で、
僕たち夫婦の意見は
「参拝したい」で一致。
持ち時間は10分と決め、
結果、2年連続で、
土津神社参拝となったのです。
土津神社霊神之碑(亀石)
短時間の滞在なので、
前回見逃した、
土津神社霊神之碑(亀石)のみを
ターゲットとしての参拝です。
社頭に車を置き参道へ。
土津神社の象徴、
真っ白な一の鳥居。
亀石はこの右手ですが、
涼し気な風鈴の音に釣られ(笑)
風鈴トンネルへ。
心地よい風と共に聞く、
風鈴の響き・・・
なんとも心癒されますな〜
土津神社霊神之碑
風鈴から右に折れると、
目の前に現れるのが
巨大な亀石です。
会津若松市にある
歴代藩主一人一人に対して
巨大な亀石が建てられているのは、
この保科正之さんの霊神之碑が、
前例となったからでしょう。
案内その1。
案内その2。
二つの案内をミックスし
抜粋・要約すると以下になります。
「会津初代藩主保科正之公の
履歴を刻んだ石碑で、
碑文は山崎閣斎が選文し、
字数は一九四三、
筆者は当時第一等の能筆家
土佐左兵衛高庸である。
神社の碑石としては、
日本最大のものである。
碑石高 五m四五(一丈八尺)
幅 一m八三(六尺)
厚 一m五一(五尺)
重量 三〇屯余(八千余貫)」
ここに書かれた、
神道家の山崎闇斎は、
奇しくも
幕末、九代藩主松平容保公が、
京都守護職の本陣を置いた
金戒光明寺で眠っています。
しかもここには、
戊辰戦争などで亡くなった
会津藩士の墓地もあり、
会津と山崎闇斎の繋がり、
なんだか不思議ですね。
ちなみに、
テレビでも有名になった
アフロ仏像の横に、
山崎闇斎の墳墓案内があります。
(闇斎のお墓自体には参拝出来ていません)
大きさの比較で妻登場。
なんか前に出過ぎて、
思いのほか亀石が
小さく見えてるような(汗)
巨大な亀さんが見ているのは、
神社の奥にある保科正之公の墓所
「奥の院」です。
ここから500mほど
登っていった先に見えてくるのが・・
参拝所とその向こう側の
巨大な墳鎮石です。
(令和五年四月の参拝時に撮影)
亀さんの左側面から四面に渡り、
保科正之公が徳川秀忠の子、
三代将軍家光の弟であることや
その子供たちが誰と結婚したかなど
事細かに綴られています。
亀の頭側。
右側面。
亀のお尻側。
蝦夷紫躑躅
亀ちゃん(笑)を見たので、
ミッションは完了と思いきや、
拝殿に向かう途中で、
サプライズな歓迎を受ける事に。
案内板の「琴似神社」の文字に注目!
前回の参拝では
完全スルーだったこの案内、
今回咄嗟に反応した僕たちは、
この僅か2ヶ月前の四月、
北海道札幌市の
琴似神社に参拝していたのです!
「エゾムラサキツツジ
(蝦夷紫躑躅)
奉植 北海道 札幌
琴似神社」
このように記されています。
松平家の三つ葉葵紋が
さりげなくあしらわれているのが、
たまらんですね!
いや〜土津神社で
琴似神社の文字を見るなんて、
琴似で屯田兵として北海道開拓をされた
会津藩の人々と
琴似神社の御祭神としても祭られる
保科正之公のお導きだと
二人して大感激!
琴似神社参拝時に撮影した拝殿と
エゾムラサキツツジ。
この時偶然にも満開・・・
この株を奉植したのかどうかは
分かりませんが、
なんかツツジにも
ご縁をいただけたようで、
嬉しくなってしまいます・・
ちなみに琴似神社の拝殿内には
保科正之公の幟もあります。
望郷の念を抱きつつも、
厳寒の北海道で粉骨砕身、
努力を重ねて開拓された
会津出身の琴似屯田兵たちの御霊は、
土津神社のツツジとなって、
いつでも会津に里帰りが
出来ているのかも知れません・・
参拝
亀ちゃんから〜の〜琴似神社で
テンションMAX状態に(笑)
手水舎へ。
前回同様に花手水。
とにかく土津神社は
「清浄」という言葉しか
浮かばないくらい
全てのものに
細やかな神経が行き届いて、
僕たちの波長に
ビンビン響いてくるのです!
大祓の茅の輪を1〜4の作法通り通過。
これで、半年分の罪汚れは
無かったことに(琴似と韻を踏んだ?)
いや〜神社って便利ですね(笑)
拝殿へ。
参拝。
左右に大きな犬張子がいたのも
今回初めての気づきです!
犬張子と言えば、
豊後(大分県)森藩の藩主筋で、
童話作家の久留島武彦を思い出しますが、
ここ土津神社とは
大きな共通点があります。
そのキーワードは「子供」。
「こどもの神様」として
崇敬される土津神社に
久留島武彦が愛した犬張子が
置かれているのは、
何だかとってもしっくり来ます!
拝殿の横からこの奥に眠る
保科正之公(土津霊神)に遥拝。
そして本殿にも参拝。
土津神社の最後はこれで〆。
所要時間は13分、
目標の10分には届かなかったものの
前代未聞の超高速参拝、
我ながらよく頑張ったな〜(笑)