寛永寺・清水観音堂(東京都)

 

「何か」に感謝

清水観音堂は、

寛永寺の数少ない

江戸時代初期の遺構の一つです。

いつも思いますが、

残るものと無くなるものの差は、

結局は「運命」という他ありません。

ただ、建てた人の

「魂」や「思い」の入り方によっても

運命を分ける「何か」がある気もしています。

僕たちもその「何か」のお陰で、

清水観音堂を参拝し、

楽しませていただくことができました。

「何か」さん・・ありがとう!(笑)

清水観音堂

西郷隆盛像・彰義隊の墓から

数分ほど東側に歩くと

清水観音堂の側面が見えてきます。

見るからに

「徳川の寺」然とした外観です。

現在の上野公園に散在する

寛永寺の伽藍をひとまとめにし

「東叡山全景」として紹介されていて、

これを見ると

上野戦争空襲で焼け残ったのは、

清水観音堂をはじめ、上野東照宮、

五重塔など比較的西側の建物が

多いことがわかります。

これも「何か」のお陰かな?(笑)

「東叡山 寛永寺 清水観音堂」

「清水観音堂の縁起」

書き出すと、以下になります。

「天台宗東叡山寛永寺の参堂として

建立されました。

初めは「摺鉢山」に建てられ、

その後、

元禄初期に現在地に移築されました。

上野の山に現存する、

創建年時が明確な最古の建造物です。

天海大僧正は寛永二年(1625)に、

二代将軍秀忠公から寄進された上野の山に、

平安京と比叡山の関係にならって

「東叡山寛永寺」を開きました。

これは、

比叡山が京都御所の鬼門(艮=東北)を

守るという思想をそのまま

江戸に導入することを意味し、

江戸城の鬼門の守りを意図したのです。

そして

比叡山や京都の有名寺院になぞらえた

堂舎を次々と境内に建立していく中で、

清水観音堂は京都の清水寺を見たて、

同じく舞台作りで建てられています。」

手水舎へ。

寛永八年(1631)の建立。

ここが側面の出入口ですが、

まずは気になる左側の「舞台」へ。

お〜間違いなくここは舞台ですよ!

江戸時代の浮世絵にも描かれた

「月の松」と呼ばれる

丸い輪っかになった松の枝の真ん中から

不忍池しのばずのいけの辯天堂を拝むのが定番らしく、

僕たちも高いところから僭越ながら、

まずは池に浮かぶ辯天堂に参拝。

こんな拝み方を考えるなんて、

江戸時代の人、なかなか粋ですね!

さらにズームで辯天堂を撮影。

不忍池辯天堂のサイトによると

不忍池を琵琶湖に、

辯天堂を竹生島法厳寺に見立てて

建立されているそうです。

振り返ってお堂内へ。

ご本尊の千手観音菩薩について、

先ほどの案内には

以下が書かれています。

「ご本尊千手観音菩薩の伝説」

「京都清水寺からご遷座された

秘仏・千手観音菩薩は、

平安時代の比叡山の高僧・恵心僧都の作と

伝えられています。

「平家物語」に述べられる

平盛久にまつわる伝説があります。

盛久は常日頃より

清水寺への参詣を続けていましたが、

源平の合戦で敗れ

鎌倉で斬首されそうになります。

その際に刀が折れ、

北条政子の夢に清水寺の高僧が現れて

盛久の赦免を願ったので、

驚いた頼朝は盛久を助命しました。

後に盛久が清水寺に参詣すると、

盛久が斬首されそうになった際に

観音像が倒れたという話を聞き、

盛久は感涙にむせんだという物語です。

この奇端が午の年・午の日・午の刻に

起きたことに因み、

ご開帳は年に一日、

二月の初午(はつうま)法楽の日に

行う縁起となっているのです。」

ここで出てくる恵心僧都さんには、

ひと月ほど前、

比叡山延暦寺の横川中堂前で、

出会って(笑)います。

こちらが延暦寺の横川中堂前の

絵看板で紹介された恵心僧都(源信)で、

これが寛永寺の清水観音堂へ参拝する

伏線だったのかもですね!

ということで、

めでたく伏線回収という訳かな?(笑)

堂内で僕が気になったのが、

この清水観音堂周辺での戦いを描いた

上野戦争の絵馬で、

額の右上には砲弾も飾られています。

砲弾アップ。

これはアームストロング砲の

砲弾と言われているそうです。

佐賀藩は彰義隊に向け

アームストロング砲を

撃っていたようなので、

大砲製造技術を持っていた佐賀藩ですから

もしかするとこの砲弾、

メイドインSAGAかも知れませんよ!

(勝手な推測です)

外観

内覧を終えて外へ。

柵で舞台造りは

分かりにくいものの

やはり清水寺っぽいのが特徴です。

江戸時代の浮世絵。

辯天堂や月の松もあるし

今と同じですね!

清水観音堂正面から。

ズームで舞台を撮影。

「月の松」をアップ。

観音堂向かって左側から登って出口へ。

ここをくぐって、

次なる目的地、

上野東照宮へと向かいます。

 

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