2018/02/04
若宮八幡宮のクスノキ(福岡県宮若市)
福岡県のクスノキ(楠、樟)
クスノキの巨木は、
全国的に見ても
圧倒的に九州に多く生息していて、
鹿児島の日本一の巨木、
国指定特別天然記念物の
蒲生八幡神社のクスをはじめ、
大分には柞原(ゆすはら)八幡宮のクス、
熊本には藤崎台のクスノキ群など
全国の巨木上位クラスが目白押しで、
中堅クラスとなると数えきれません(笑)
言わば、巨木愛好家にとって
「楽園」とも言える地域なのです!
その楽園に暮らしている僕たちは、
自宅から車で一時間以内で
多くのクスノキを見に行くことが出来ます。
そんな一日のひとコマが、
昨日書いた平山天満宮の大樟であり
本日書いている、
若宮八幡宮のクスノキなのです。
若宮八幡宮へ
宗像市の平山天満宮から車で30分、
宮若市の若宮八幡宮に到着です。
「みやわかしのわかみや」なんて
読むと何だか面白いのですが、
元々はこの神社、
鞍手郡(くらてぐん)若宮町
の若宮八幡宮でした。
それが平成の市町村大合併で、
若宮市と、お隣の宮田市が合併し、
両町の頭の一文字「若」と「宮」を
とって「宮若市」になったので、
このようになったのです。
一文字とるなら「若宮市」となっても
良いと思いますが、それだと宮田町の人は
何だか若宮市に
吸収合併された感満載ですよね(笑)
だから「宮若市」なんでしょう。
確かにこれで公平です!
まずは巨木巡礼
車は境内社務所前に停め、
正面まで戻って参拝…
ではなく今回はいきなり巨木巡りです。
神社の入口よりも?存在感がある
クスノキなのですから!
正面からの風景。
目指したのは右側のクス。
これ見た瞬間
ハマの番長、
三浦大輔投手を思い出しました(笑)
車道にかかっているので、
右側はリーゼント風の
ひさしのような形になっています。
鳥居の前から右に回ってクスノキへ。
鳥居とクスノキ。
池のほとりには境内社もあります。
水神様なのでしょうか?
僕たちが行った時、
ここに大きな白鷺がいて
僕たちの気配を感じ慌てて
バタバタ飛び立っていきました。
きっと妻のおばあちゃんが
白鷺に姿を変え、ここで待っててくれて、
僕たちが来たから安心して
飛び立ったのですね。
池に向かって寝そべるように育っています。
妻と一緒に、大きさの比較写真を撮影。
こうやって見ると、根元は思い切り斜めでも
ちゃんと天に向かって
素敵な枝振りを披露してくれているのが
よく分かります。
池に映ったクスノキ。
何枚も撮ってしまう僕(笑)
一通り巨木を堪能したら、
参拝のため、また正面から入ります。
太鼓橋。
阿形の狛犬とクスノキ。
この組み合わせ、かなり絵になりますね!
吽形の狛犬。
手水鉢は江戸時代のものでしょうか、
かなり原風景的な作りで、素敵です。
お手水のあとはそのまま参拝とはいかず
ちょっと境内社に寄り道。
導きの神様、猿田彦大神。
文政七年に建てたとあり、調べたら
今から200年ほど前の江戸時代でした。
ちょんまげ頭の村人たちが
この猿田彦大神を拝んでいる姿を想像したら
何だか江戸時代に
タイムスリップした気持ちになります!
神門。
ここの狛犬も古そうです。
吽形の狛犬の右頬は
形が崩れてきています。
長い年月の風雪にさらされた結果なのか
誰かがグーパンチで殴ったか(笑)
神門の注連縄の上には
「奉納 若宮山笠」と書いた
札がたくさん飾ってあります。
ここでも山笠は大切なお祭りなのでしょう。
八幡宮の神額もかなり歴史を感じさますね。
そして御神紋は三つ巴のようです。
神門から拝殿は屋根で繋がっていて、
雨が降っても参拝者には安心です。
ここでも狛犬を撮影。
こちらが阿形の狛犬。
目がぱっちりして男前な吽形の狛犬。
こちらは阿形とは違うデザインで、
作られた時期も違う感じがします。
吽形の方が阿形よりも古いのか、
石の寝食が激しいですね。
拝殿とクスノキ。
若宮八幡宮には冒頭で書いた
大きなクスノキ以外にも何本か
クスノキがあり、
僕たちを楽しませてくれます。
左が本殿、
真ん中が幣殿、
右が拝殿。
本殿のアップ。
境内社にも参拝。
このクスノキ、逆さまに見たら
江頭2:50の
タイツ姿のシルエットみたいですね(笑)
あ〜御神木に対して、何と失礼な(汗)
こちらは拝殿向かって右側のクスノキ。
幹の根元近くに大きなコブが出来ています。
コブのクスノキ、
若々しく生い茂っていました。
その木の横にはこんな石碑が。
「神功皇后駐軍之跡」
ほ〜ここにも神功皇后の足跡があるとは!
御社殿周辺を一回りして、
また神門の前に戻ってきました。
ここで、ツーショットを撮影。
これにて、宮若市の若宮神社参拝と
巨木巡りは完了です。
今日の癒し
大黒様の石像に癒されました!
何とも言えない微笑みを浮かべ、
素足をさらした(笑)大黒様は
ちょっとやんちゃっぽい感じですね!