ナガタニ展望台(愛媛県岡村島)

 

馬鹿と煙

高い所に上るたびに

何故か思い出すのが、

僕が小学生3年のころ

クラスの優等生から聞いた

「馬鹿は高い所に上る」という諺。

しかし、最近知ったのが、

これは、

「馬鹿と煙は高い所に上る」

という事だったというもの(笑)

僕の記憶違いだったのか、

優等生の言葉足らずだったのかは、

どうでも良いことですが、

これを、ことわざ辞典で調べると、

「愚か者はおだてに

乗りやすいというたとえ」

このように書かれています。

なるほど~!

だったら僕は、

間違いなく愚か者ですね。

とにかく高い場所から俯瞰する

景色を見るのが大好きだし、

おだてには、即、乗りますし(笑)

しかしそんな、馬鹿だからこそ

出会えるものもあるというのが、

今回の展望台体験でした。

予定していたのとはまた別の

地図には載っていない

秘密の?展望台で

絶景を堪能出来たのですから。

ナガタニ展望台へ

人待(とまち)瀬戸から

車で海岸線を走ること5分、

ナガタニ展望台へ上る細い道に入ります。

細い坂道の前の壁一面には、

絵が描かれています。

大きな亀と男女?・・・。

壁画の案内。

「お汐亀松ものがたり」

超訳すれば、

「筑前国のお汐、亀松の

兄妹は、母の企みを知り

身の危険を察知、

家を出て、諸国を周り、

善光寺参りが出来たあと

妹のお汐が死に、

それを弔うために

兄亀松は僧になり、この地に来て、

救世観音像を発見、

それが今の観音堂となった。」

こんな感じのちょっと悲しくも、

この岡村島にとっては、大切なお話です。

細いくねくね道を上り、

ナガタニ展望台に到着。

階段を上がって屋上へ。

今治市大島や

四国本土方面の景色。

来島海峡大橋も見えています。

少しズームして撮影。

さらにズームしてみると、

僕たちが、4年ほど前に行った、

大島の展望所、

亀老山展望公園周辺

かすかに見えていますね~!

その時見た景色がこちらです。

亀老山展望公園の頂上、

新国立競技場のデザインでも

有名な建築家、隈研吾氏デザインの

「見えない建築」をテーマに造られた

展望台からの絶景です。

同じ橋を双方向から見られるなんて、

何だか不思議な感じですね。

ナガタニ展望台から見た、

岡村島観音崎方面の眺望。

先程の壁画、

お汐亀松の観音堂がある岬です。

岡村港方面の眺望。

この港から来島海峡大橋の下をくぐり

今治港まで行くフェリーがあるので、

いつかは乗ってみたいものですね。

ツーショットの眺望(笑)

秘密の展望台

ナガタニ展望台に行く手前で、

こんなものを発見しました。

「美しい展望風景」

「庭園に自由に、お入りください」

なんと、私有地を観光客に

解放されているのですよ!

お言葉に甘えて、

入らせていただくと・・・

何だか素敵な景色が見えて来ます。

お~御手洗地区の全景が

見えるではないですか!

そして、建物の横の張り紙で、

さらなる展望所を知りました。

「撮影 絶景場所」と、

完全に私有地の奥まで

案内されています。

何という親切な方なんでしょう!

案内通りに行くと、

左側にはみかん畑、

正面には海が見えてきます。

お~ここは、

さらに素晴らしい!

右端に見えている

愛媛、広島県境の橋、

岡村大橋まで見渡せます。

ズームして、

対岸の御手洗地区を撮影。

歴史の見える丘公園

千砂子波止、住吉神社、高灯籠

大東寺の大クス

恵美須神社も見えていますね。

つい先程行ったばかりなのに、

既に懐かしい気分に

浸ってしまいます(笑)

御手洗地区の景色は、

ナガタニ展望台とは反対側なので、

ここでしか見られない貴重なものです。

景色を楽しんだ後、

持ち主さんに感謝しながら

車に戻っていた時に、

こんな案内を発見しました。

持ち主さんが営まれている、

みかん農園の案内で、

ここで目に入ったのが、

この写真です。

これは!!

来る時道端で見つけていた

みかん直売所ですよ。

へ~ここって、

この農園がやってたんだ~!

この直売所の前を通った時、

「マドンナ」という品種のみかんが、

気になっていたのですが、

こんなに親切な方が育てていたとは、

もう買うしかありませんね(笑)

一目散に(笑)直売所に戻り、

「マドンナ」をGET。

レモンも100円、

その他のみかんも豊富です。

マドンナは試食があったので、

もちろん美味しくいただきました。

単純に高いところから景色を

眺める予定で行った展望台は、

農園の方の温かいおもてなしで、

絶景に出会え、

美味しい愛媛みかんも食べられ、

予期せぬ素晴らしい思い出になりました。

「馬鹿と煙は高い所に上る・・・」

やっぱり、馬鹿で良かった~(笑)

 

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