日光二荒山神社(日光市)後編

 

おもてなし

神社が参拝客をもてなす

必要があるや否や?

そう問われれば、

答えは難しいかも知れません。

ただ、

北条泰時が制定した御成敗式目の一節、

「神は人の敬いによりてその威を増し

人は神の徳によりて運を添ふ」

この観点からすると

やはり「ある」でしょうか(笑)

そんな「ある」の代表格的神社が、

日光二荒山神社です。

とにかく僕たちを

全く飽きさせない

細やかな配慮と趣向の数々、

ホント参りました〜!

朋友みとも神社

大国殿参拝に引き続き、

神苑の散策です。

神苑案内図。

朋友神社全景。

「朋友神社」

以下、案内です。

「知恵と医薬の神・

少彦名命すくなひこなのみことを祀る神社。

奈良時代の日本最古の歴史書

「古事記」において、

少彦名命は二荒山神社の主祭神

・大己貴命の日本統治を助けた

神であると記述されている。

社の正確な創建時期は不明であるが、

手水鉢石に「宝暦三」(1753)と

年号が刻まれており、

少なくとも250年程度の歴史を持つ

建築であると考えられる。」

鳥居から参拝へ。

まず気になるのは、

個性的な狛犬です。

阿形。

足元のプレートには、

「無病息災

天保3年(1832)壬辰5月奉献」

この様に書かれています。

天保3年壬辰生まれは、

僕たちの地元、古賀神社の鳥居

同級生です(笑)

吽形。

「知恵の狛犬

天保3年(1832)壬辰5月奉献」

阿吽の狛犬に名前を付けているのも

参拝者には実に有難いこと。

無病息災で暮らせ、

知恵も授かった気がします(笑)

カエルさんのイベントも準備され、

改めて神社さんの参拝客へのご配慮が

ひしひしと感じられます。

「少彦名命とカエル」

「少彦名命は「大国主命」と一緒に

国造りをした小さな神様です。

父親は「高御産巣日神たかみむすびのかみ」です。

天照大御神と共に天孫族の長であり

日本神話の最初に登場する神様。

大国主命が

出雲御大(ミホ)の岬にいるとき、

波頭を伝わって天の羅摩船

(ガガイモの殻でできた船)に乗り、

鵝(ヒムシ=蛾)の皮を着て現れた。

不思議に思った大国主命が

家来の神に尋ねたが、

誰もその正体を知らなかった。

その時そばにいた蟇蛙(ヒキガエル)が

「クエビコ(山田のカカシのこと)なら

知っているでしょう」

と言うので、クエビコに聞くと

高御産巣日神の御子で少彦名命です」

と答えた。

そこで大国主命が

高御産巣日神に伝えると、

「これは私の掌の股からこぼれた子である。

これからは兄弟の契りを結び、

国を造り固めるが良い。」と

二神に申し渡した。

こうして少彦名命は、

大国主命とコンビを組んで

全国を巡り歩き、国造りを行い、

その任務を果たしたのちに再び、

波の彼方の常世の国に

帰っていったと言う話。」

「常世の国」なんて言葉も使い、

かなりマニアックな

突っ込んだ案内となっていて、

僕が神社検定のテキストで学んだ頃を

ちょっと懐かしく(笑)

感じてしまいます。

二荒霊泉

朋友神社の先にあるのが、

二荒霊泉です。

まずは入り口前のお社へ。

弁財天。

日光銭洗所。

中へ。

「若水・酒水・知恵の水」

三種類それぞれの効能ですね。

「美容と愛情のパワースポット」

二荒霊泉を一言で言い表すなら

やはり、

この言葉しかありませんね!

日光連山遥拝所

木に神苑の一番奥へ。

日光連山遥拝所の入り口。

各峰に見立てた岩を見ながら

男体山はじめ神なる山、

日光連山に遥拝。

連山の岩、近影。

「良い縁の剣

魔(邪悪)を切り、身を護り

良い縁を結ぶ御神剣」

「この剣は男体山頂の御神剣の

4分の3の大きさで、

遥か先には男体山(二荒山)

奥宮が鎮座します。

《長さ》2m48.6cm

(男体山の標高の1000分の1)

《重さ》約100kg」

男体山にこんな御神剣が

刺さっているのでしょうか?

僕は全く知識がなかったので、

なんとなく高千穂峰の天の逆鉾を

思い浮かべていました。

御神剣に驚く妻(笑)

その他の良縁スポット

ここには、

まだまだ良縁スポットがあります。

良縁ハート投げ。

皆さん投げてますね!

良い縁の社。

ここから遥拝。

神苑最後は、

徳川秀忠が建てた本殿前にて

ツーショット。

楼門

帰路は、東照宮横の参道を通ります。

神社に一礼して、回れ右。

そして、

ここにもまだまだ

たくさんのイベントが!

「よくなり「ます」ように!」

「良い縁がめぐり「ます」ように!」

「中禅寺湖にはねる虹鱒を

イメージして造られた石像。

この度、昨年からの

新型コロナウィルス感染拡大の

収束を祈願して、

二荒山神社に奉納されました。

茨城県産「稲田石」を彫刻したものです。

令和三年二月吉日」

このように説明されています。

中禅寺湖の虹鱒漁を解禁したのが、

二荒山神社の宮司さんだそうですから

そんな関係で「虹鱒」なのかもですね。

楼門。

良縁うさぎ。

「神話「因幡の白兎」

「縁を取り持つ白兎のお話」

なんだか鳥取県の白兎神社に

行きたくなります(笑)

「麻掛け大国」

「大国様の肩に掛けた麻は、

邪を祓い、身を清めるものです。

麻に触れて、大国様を撫でて、

清らかな気持ちでお参りください。」

大国さん、

全身がピッカピカですね(笑)

楼門を出て一礼。

日光二荒山神社、

どれだけ多くの良縁を頂けたのか、

もう想像できないくらいです(笑)

社頭へ。

これにて、境内の参拝は完了し、

日光二荒山神社最後の仕上げ(笑)

大谷川に架かる「神橋」へと向かいます。

 

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