大神山神社奥宮(鳥取県大山町)中編

 

贅沢の極み

早朝で、雨という条件だったからか

神社専用参道から本殿まで、

境内は僕たち二人だけの

独占空間でした。

僕たちが参拝した後には、

数人の方が参拝に来られましたが、

これだけの霊験あらたかな雰囲気を

自分たちの世界に入り浸って

心底堪能出来るなんて、

まさに贅沢の極みです。

本坊西楽院跡

賽の河原で奇跡の青空に出会え、

気分はますます高揚し、

本参道に戻って奥宮へと向かいます。

この石畳は神仏分離後に

神社専用として作られたようですが、

神仏習合時代にはこの両脇に

宿坊もあったのかも知れません。

櫓台のような石垣が見えてきました。

ここは本坊西楽院跡。

案内には、

「西楽院は慶長十年ごろより

大山寺本坊となった。

間口二十四間にも及び、

お成り門、出家門、武家門の

三門を有し

壮大な建物であったが、

明治八年九月三十日、

大山寺寺号廃絶により

建物の維持不能となり四散した。」

このように書かれています。

一間を1.8mとすると

間口43mほどの巨大な建物が

ここに建っていたということなのですね。

その痕跡をちょっとのぞいてみます。

エントランスの石垣は、

切込み接ぎ。

向かって左側の石垣。

円を描くような石の積み方をしていますね!

これはかなりレアなもので、

規模は違いますが、

先月の日本城郭検定2級

試験問題でも出題されていた

白河小峰城の石垣にも

こんな手法が使われていて、

技術的に共通するものが

あるのでしょうか・・・。

右側も同じ積み方ですから

左右対称を考えて

石を加工し、

積んだのがわかります。

本坊跡。

石段の道幅の広さで、

建物の規模の大きさを想像。

そして、ここで空を見上げると・・・

お~!

ここでも青空で歓迎してくれてる~(笑)

次に本坊跡の

向かいにある手水舎へ。

「延命長寿 御神水

大神山神社」

このような札が掲げられ、

竹筒を通って自然石の手水鉢に

流れ出る清浄な山水を見ただけで、

心も身体も癒やされます。

この透明感、素晴らしい!

後ろ向き門

手水を終えた後、

大神山神社の見所の一つ、

「後ろ向き門」へ。

案内。

さきほど散策した本坊西楽院の

お成り門が明治の神仏分離により

神社に引き渡され、

参道に設置されたが、

表側を本殿側に向け設置したため、

本来とは逆向きに

門が建つこととなったようです。

後ろ向き門へ。

確かに扉が内側にありますね!

こちらが本来の「表」。

拝殿

後ろ向き門をくぐって、

ようやく奥宮拝殿へ。

左右の狛犬は、

寛政八年(1796)の寄進。

拝殿前の切込み接ぎの石垣。

まるでお城ですね!

動画でも撮影。

拝殿に到着。

振り返ってみると

後ろ向き門を覆う杉林の上空には

青空がさらに広がって来ました。

そして、拝殿上空も青空!

駐車場に着いた時は、

嵐のような雨に、一度車に引き返して

待機するほどだった僕たち、

なのに、

ここぞという時には、

いつもこんな青空が出てくれます。

過去には、京都霊山護國神社

勝竜寺城犬山城なども同じで、

冒頭に書いた、

賽の河原での青空もそうでしたが、

二人して

ここだけ青空なんて、

ホント不思議だけど有り難いね~!と

感動しっぱなしです。

建造物の案内。

御社殿の建立は

文化二年(1805)といわれ

国指定重要文化財となっています。

こちらの説明には、

「当社は、古代、中世に

修験霊場として栄えた

大山寺の大智明権現社として

大山信仰の中心であったが

明治の神仏分離により

大神山神社奥宮となった。」

「京都と地元の2人の

大工棟梁により建てられ、

同じ幅の本殿、幣殿、拝殿に

長大な翼廊がとりつくのが特徴である。」

このように書かれています。

拝殿向かって右側の長大な翼廊。

左側の翼廊。

全部をまとめて撮れないほど

横長なので、動画で撮ってみました。

横広がりの拝殿としては、

全国でも有数の大きさであるのは

間違いなさそうですね。

幣殿・本殿

右側の翼廊から反時計回りに

御社殿を巡ってみます。

右側翼廊の裏側と幣殿。

幣殿と本殿(右側面)。

幣殿と本殿(左側面)

ここで注目なのが、

本殿の基礎部分の石垣が

切込み接ぎの亀甲積みである事。

なかなか見ることの出来ない、

珍しい亀甲積みを

ここで見られるなんて、

ちょっとラッキーでした!

左側面の本殿と幣殿を真横から撮影。

左の翼廊裏側。

正面に戻ってツーショット完了。

御朱印もいただきました。

大神山神社、見所が多く、

なかなか完結出来ません(笑)

(後編へ続く)

 

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Comment

  1. マイラ より:

    初めまして。今年の春頃より時々お邪魔していました。写真が美しくて、一つ一つの一瞬がすばらしいと感じていましたが、以前ブライダル関係のお仕事をされていたのを知り納得しました。
    今回は、私の住むエリアにいらっしゃったのですね。ですが、見慣れた景色とは違うのです。やはり写真をとる人の腕次第なのだなあと感心しています。
    神社参拝を夫婦で楽しんでいます。同世代です。これからも参考にさせていただきます。

    • tabibito1722 より:

      マイラ様
      はじめまして、管理人の山本です。
      温かなコメントいただき
      本当にありがとうございます。
      大神山神社は、想像以上に
      素晴らしいお社で、
      神がかり的な天気だった思い出と共に
      私の心に深く刻まれています。
      これからもブログを楽しんで頂けると
      嬉しいです。
      そちらは大雨とのこと、
      くれぐれもお身体ご自愛ください。

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