彌彦神社(新潟県弥彦村)その3

 

石油の神様

彌彦神社の手水舎斜向かいには、

明治時代に日本で初めて製造された

「石油蒸留釜」が奉納されています。

今から半世紀ほど前、

僕が中学生ごろでしょうか、

新潟県で石油が採れる事を習い、

「へ〜日本でも石油が出るんだ〜」

と不思議に思っていました。

そんなはるか昔の記憶を

この釜は、

蘇らせてくれたのです。

新潟の石油の歴史について、

新潟県のサイトを書き出すと、

以下になります。

「日本書紀には、越後国より

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)に

「燃える水(燃水)」が献上された

という記述があります。

また、天然ガスは約300年前の江戸時代、

越後蒲原郡で家の灯りに

利用されていた記録が残っています。

なお、

彌彦神社の神様は石油の神様といわれ、

全国から関係者が参拝に訪れています。」

1300年前、

飛鳥時代に石油と思われるものが、

既に新潟で発見されていたとは、

ビックリですね!

さらに300年前に天然ガスが

実用化されていたなんて、

日本国民の99.9%が、

知らない事でしょう(笑)

新潟県の先進性を

もっと宣伝したらいいのに!

なんて思ったりもします。

さらに他のサイトでも

「中東での油田発掘前には、

関係者が工事の成功祈願に

彌彦神社へ参拝する」

このようなことも書かれていて、

彌彦神社は間違いなく、

日本唯一(多分)の

石油の神様と言えそうです。

石油蒸留釜

広大な彌彦神社は見所が多く、

見落し防止の為(笑)

境内図は手放せません。

こちらはスペアの境内図。

実際に使ったものは

ぐしゃぐしゃになっています(笑)

ここからは、

地図左側の一の鳥居から表参道で、

手水舎を目指します。

この荘厳な雰囲気、

たまらんですな〜!

参道の突き当たりで、

立派な石造物を発見。

見た目「井戸」を祀っているようですが、

案内などは見当たらないので、

詳細は不明です。

ここから正面に回ると、

古い手水鉢が安置されています。

奉納は「安政二年(1855)八月」。

先代の手水鉢だと推測しますが、

もっと気になるのは、

その奥にある赤茶色のタンクです。

これは何なのか?

社殿風の覆屋付きで、

かなり大切にされています。

「石油蒸留釜」

以下、案内の要約です。

「平成十三年、

日本石油加工(株)柏崎工場より

奉納されたもので、

明治十七年頃、

新潟県出身の

吉田虎次郎により考案された

わが国初の石油精製装置である。

二基しか現存しない。」

かなり貴重なものなんですね!

これに出会ったお陰で、

日本書紀まで辿り着きましたから(笑)

奉納者の日本石油加工さんには

感謝しかありません。

手水舎

次に現役の手水舎へ。

お〜立派じゃ〜!

日光東照宮や、大猷院の手水舎と同じ、

四隅に三本柱を使い、

合計十二本柱の豪華版です。

正面。

重厚感抜群な、

唐破風向拝付き切妻屋根。

瓦は銅板でしょう。

柄杓を使わない、

コロナ対策仕様(多分)も

全て木造で製作されていて、

温かみあるデザインに

心和みます。

御神木

次に、

手水舎の斜め向かい、

御神木の椎の木へ。

参道右手上方を見ると・・・

古木と言えるような、

御神木がそびえています。

椎の木の歌碑。

「御神木讃歌 良寛」

河井継之助記念館で知ったのが、

「良寛」さんは彌彦神社の南側、

出雲崎町の出身ということ。

良寛さんは、幾度となく

ここに参拝したのかも知れませんね。

歌に詠まれるほどの椎の木、

これ以上幸せな

御神木はないでしょう(笑)

御神馬

御社殿に向け、

ここからが最後の一直線。

参道脇では、翌月に行われる

「弥彦菊まつり」の準備が始まっています。

参道右側の神馬舎。

格子の隙間から御神馬を撮影。

繊細かつ上品という表現しか

見当たりません。

彌彦神社のサイトには、

製作された山本瑞雲という方は、

高村光雲の弟子だと書かれています。

随神門

次に随神門へ。

もうすぐです。

ズームして随神門を撮影。

一段に付き前後二つの石を使い、

さりげない豪華さが演出された石段。

彌彦神社の特別感が味わえ、

参拝前の心もさらに整いそうですね。

随神門。

ちなみに彌彦神社のサイトには、

「随神門」と記されていますので、

「随身門」ではなく

こちらの表記を使っています。

狛犬は、

東大寺の南大門裏側に鎮座する

日本最古の石造狛犬(獅子)に似て、

めっちゃいい姿勢をされています。

吽形。

門の先には

弥彦山と拝殿が見えています。

拝殿・本殿

ここから参拝へ。

お〜素晴らしい光景だ〜!

神社のサイトには、

拝殿・本殿などは、

明治四十五年の焼失後、

工学博士、伊東忠太氏により

大正十五年に再建されたと

書かれています。

僕たちは、ひと月前の

山形旅行の際、亀岡文殊

伊東忠太氏の作品を拝んでいますので、

二ヶ月連続で伊東さんと

出会った事になります(笑)

参拝。

拝殿屋根の上には、

この後に乗る、

弥彦山ロープウェイの

山頂駅が見え、

益々テンションは爆上がり(笑)

拝殿左側から本殿方向へ。

格子の間から本殿に参拝。

御朱印

御朱印を授与していただこうと

社務所へ行くと、

目に飛び込んできたのが、

こんな御朱印帳です。

これは、素晴らしい!

一の鳥居、拝殿、弥彦山、

そして、桜の花。

一目惚れで(笑)

御朱印帳も授与いただく事に決定。

御朱印の文字も素敵です!

ここで、ツーショット完了。

この後は、境内社へと向かいます。

(続く)

 

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