石見銀山世界遺産センター(3)

 

願ったり叶ったり

前日に参拝した

鉱山の神様、佐毘売山さひめやま神社

文政二年(1819)に

再建された立派な拝殿を持ち、

江戸時代からの石段なども

そのまま残っていて、

実に魅力的な神社です。

もっと深く知りたいと思っていたら、

偶然にも「企画展」として、

佐毘売山神社が、

「大フューチャー」されていました。

WAONで入場料が割り引かれた上に、

企画展の恩恵まで受けられるなんて、

ホント願ったり叶ったりですね!

大久保間歩AR

目玉の一つ(多分)、

大久保間歩AR。

大久保間歩の坑道を再現した先に

ARで大久保間歩を体験できるものですが、

実際の大久保間歩に行った僕たちは

時間節約のため、ここはパス。

大久保間歩の説明。

企画展

次に企画展へ。

この案内を見た瞬間、鳥肌が(笑)

鉱山の神様、金山彦命かなやまひこのみこと様、

素晴らしいご縁をいただき、

本当にありがとう!

佐毘売山神社に参拝できたこと、

そして、この企画展へのお導き、

金山彦さんの総本宮、

岐阜県の南宮大社に参拝したご利益が、

ここでも具現化しています!

「ごあいさつ」

一部を抜粋すると以下になります。

「世界遺産登録後初めてとなる遷宮が

平成28年度から始まり、

令和6年度に完了する運びとなりました。

この遷宮に際して、大田市教育委員会と

島根県教育委員会では、文化財としての

佐毘売山神社を適切に後世に伝えるべく、

建造物、文献、考古学などの

文化調査を行なってきました。

調査の結果、

これまで知られていなかった

神社の歴史が明らかとなり、

遷宮の完了に先立ち

今回の企画展を開催することと

いたしました。」

遷宮の完了はまだ1年半先なのに、

この時点での企画展とは、

ありがたいことです。

「佐毘売山神社略年表」

気になる部分を抜粋すると

「893(寛平5)年、

美濃国南宮(今の南宮大社)より

石見国美濃郡益田郷に

金山彦命を分霊勧請し

佐毘売山神社と称する」

「1434(永享6)年、

足利義政の命により、

大内持世、山名宗全らが社頭を再興。

益田郷より

銀山仙ノ山中腹(中曽根)に勧請」

このようになります。

島根にも「美濃」の地名があり、

そこに「美濃国」から

神様を勧請したというのは、

なんか凄い関連ですね。

勧請元の益田郷(現在の益田市)の

佐毘売山神社にも

参拝したくなりました。

「建物から見る神社の歴史」

改修工事中に多くの棟札が

見つかったと書かれています。

「棟札」は御社殿の歴史の証ですから

貴重なものが見つかって

ホントよかった〜!

「拝殿の鬼瓦」

佐毘売山神社の愛称「山神さん」の

「山」の字が刻まれています。

「建物から見る神社の歴史」

「畳敷の拝殿には襖絵も描かれ

神楽を舞う舞台装置の役割を

果たしていたと考えられる」

このように書かれていて、

やはり昔から石見神楽と神社は

密接な関係だったようです。

「古文書の中の佐毘売山神社

ー創建から戦国時代までー」

毛利氏支配の時代は

鉱山の繁栄を願い

毎月神楽が捧げられていたと

書かれています。

その甲斐あって、

260年後の幕末、

ここ石見銀山に

進軍できたのかも知れませんよ!

右は吉田家からの「神道裁許状」。

徳川幕府との太いパイプで、

江戸時代を通じて全国の神社を

統括した京都の吉田神社(吉田家)。

ここでも類に漏れず登場しています(笑)

「古文書の中の佐毘売山神社

ー江戸時代の佐毘売山神社と代官所ー」

毎年1月11日に行われる

代官所の年中行事、

山入式やまいりしき」という祭礼では、

役人、山師たちが

佐毘売山神社を参詣し

鉱山の繁栄を祈願する。」

このように書かれています。

「土の中に埋もれていたのは・・・

ー修復工事・見学道整備と発掘調査ー」

道や社殿したの発掘状況などを

写真付きで案内しています。

発掘された品物。

「土の中に埋もれていたのは・・・

ー石垣解体工事の現場からー」

陶磁器の出土や、

今の石垣の下に

古い石垣を発見したことが

紹介されています。

「佐毘売山神社 凖御神体 銀鉱石」

これはまた、

貴重なものがありますね!

「凖御神体」なる名称も

心にスッと入ってきて、

秀逸な表現だと感じます。

「佐毘売山神社 凖御神体 銀鉱石」

長さ:100cm 幅:約50cm

厚さ:約30cm 重さ:推定260kg

「展示にあたって」

「本鉱石は、佐毘売山神社近くにある

石見銀山御料町年寄山組頭遺宅高橋家

(以下、高橋家と省略)において

展示されてきました。

この度の約200年ぶりの遷宮に際して

多くの方に拝観いただきたいと考え、

佐毘売山神社のご高配を賜り

特別に当センターで展示します。

本遷宮の際には再び社殿へ安置され

訪れる人々を静かに見守ることとなります。

この機会に、ぜひご観覧ください。」

「鉱石の由来」

「明治時代に鉱山を経営した

大阪藤田組(現DOWAホールディングス)より、

佐毘売山神社へ寄進されました。

平成19(2007)年の

世界遺産登録を機に44年ぶりに

所在が明らかとなり、

境内から搬出されて平成23(2011)年から

島根県立三瓶自然館等で

展示・保管されていました。

その後地元へ返却され、

高橋家で展示・保管されていました。

本鉱石は、

石見銀山から採鉱された現存する

最大の鉱石です。

(参考:石見銀山史蹟佐毘売山神社

社務所鉱石由来書)」

案内にはこのように

書かれています。

凖御神体を一般人が直接拝める

わずかな期間に出会えたこと、

これもやはり御祭神、

金山彦命さんのお陰かも!

(続く)

 

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