紫電改が沈んでいた海/阿久根市
善の善
「彼(敵)を知り己を知れば
百戦危うからず」
これは、今から2.500年ほど前、
紀元前500年頃の中国で書かれた、
「孫子(の兵法)」の中でも、
超有名なフレーズですが、
この書物でさらに重要なのは、
次の言葉です。
「百戦百勝は善の善なるものに非ず。
戦わずして人の兵を屈するは
善の善なるものなり」
戦いの指南(兵法書)なのに、
「戦争しないのが一番!」と
記されているのですから
面白いですよね(笑)
日本が目指すのは、
まさにこれでしょう。
「戦わずして人の兵を屈する」とは、
外交で成果を上げて、
主権と国益を守り通し、
戦争をしないこと。
戦争の記憶が消えていく今だからこそ、
常に感じていたい言葉です・・
「沈んでいた海岸」へ
81年前、折口浜の海岸に着水し、
散華された林大尉。
その乗機である紫電改、
僕たちが初めて訪問した3月31日には、
まだ海の中に沈んでいました。
その約一週間後の4月8日、
紫電改は海から引き揚げられ、
今はもう海中にはありません・・

慰霊碑に参拝後、
「林大尉(少佐)の
紫電改が沈む海岸」へ。
案内板は「沈む海岸」のままですが、
これもいつかは「沈んでいた」に
書き換えられるのでしょう・・

2ヶ月前と比べ、木々が生い茂り、
緑が眩しい季節になっています。

この案内板は、
生い茂った草で見えません。
月日が経つのは早い・・・

海岸入口の龍神様(僕たちが命名)の木。

ここの案内も2ヶ月前のまま、
ある意味、
ホッとするのは、何故でしょう(笑)

お〜美しい!
2ヶ月前に来た時とは、
全く違う海と空の表情です。

こちらは2ヶ月前の海岸です。
この時妻が、
「林さんの紫電改、
引き揚げられたらいいね・・」
こうしみじみと語っていましたが、
まさかそれが言霊となるとは。

今は「沈んでいた海」です・・ね。

あのあたりかな・・・
とその時、
上空に一羽のトンビが!

林大尉が紫電改をトンビに換えて、
ここに来てくれたのでしょうか?
このタイミングでの飛来、
グッと心に刺さります・・・

トンビに向かって、
いや、
紫電改が沈んでいた海に向かって
敬礼する妻。

初夏の海は気持ちいい!
あまりにも綺麗なので動画も撮影。

こんな平和な海が、
81年前は戦争の渦中だったとは・・

波の音は今も昔も変わらない・・

海水浴場方面。
林大尉も望んでいたであろう平和な海、
これを未来に繋げるためにも
「善の善」の実践ですね(笑)