靖國神社(東京都)さくら陶板

 

きっかけは山形

靖國神社参拝のきっかけは、

昨年(令和5年)9月の山形の旅で、

山形県護国神社参拝の折、

参道で出会った「さくら陶板」です。

山形県護国神社と靖国神社は、

ともに明治二年(1869)の創建で、

令和元年(2019)に

150周年を迎えています。

そして靖國神社の記念事業として

建立されたのが、

四十七都道府県の土で造られた、

各県の「さくら陶板」です。

その中で、

山形県のさくら陶板の作者である

和久井修氏は、

靖國神社に奉納されたものと

同じものを製作し、

山形県護国神社にも奉納され、

結果、僕たちは「さくら陶板」に

出会うことが出来たのです・・・

そんな経緯もあって、

靖國神社でも山形県と全国の

さくら陶板に会いたいと思い、

久しぶりの靖國神社参拝を決めました。

山形の旅では、

帰りがけの飛行機から、

思いもしなかった佐渡島が見え、

新潟の旅」のきっかけにもなったし、

何かと引き寄せてくれる山形県です(笑)

靖國神社大鳥居

増上寺麻布台ヒルズを楽しんだ後、

午後2時ごろ靖國神社に到着。

まだお昼なのに日差しは傾き

既に夕景の様相を呈していて、

ちょっとだけ焦りながら参拝へ(笑)

夕方っぽい雰囲気の社頭。

御英霊の方々に

歓迎を受けてるかのような太陽の光、

あり難し・・・

社頭の狛犬(阿形)

この狛犬、

京都府宮津市のこの神社にある

鎌倉時代建立の狛犬によく似ています。

こちらが籠神社の狛犬です。

過去、多くの神社を巡りましたが、

籠神社の狛犬をオマージュしたものを、

いくつも見てきましたので、

やはり籠神社の狛犬は、

狛犬製作者にとって、

特別なものと認定?

されているような気がします。

吽形。

大鳥居近くの狛犬(雄)

こちらは両サイドとも阿形なので、

中国獅子かと思われます。

反対側の子供を抱えた雌の狛犬(獅子)。

大鳥居へ。

ちょうど柱の近くに人がいるので、

いかにこの鳥居が高いかが

良くわかりますね。

以下、大鳥居の案内の要約です。

「金属供出で撤去された先代を引き継ぎ、

多くの方々の寄付により

昭和49年に建立された。

高さは当時日本最高の25m」

ちなみに現在日本一高いのは

熊野本宮大社大斎原おおゆのはらに建つ鳥居で、

高さは34mあります。

こちらが大斎原の鳥居。

(妻が忘れていそうなので、

ここに掲載しておきます・・笑)

こちらは、

靖國神社大鳥居の柱と同じ太さの

記念碑的なもの(だったかな?笑)

慰霊の庭

鳥居を右に行くと、

靖國神社参拝の主目的、

全国のさくら陶板を安置する

「慰霊の庭」があります。

エントランス。

「出征を見送る家族の像」

建立由来。

親子家族の愛慕の情を表現した像で、

徳島県遺族会の奉納で、

初作の碑は徳島縣護國神社境内に

建立されていると書かれています。

碑文。

「嗚呼 あなたは防人さきもりとして旅立つのか

齢を重ねた父母

愛しき妻 そして愛しき児たち

皆があなたの帰還を待ちつつも

嗚呼 息子よ 夫よ 父よ 兄弟よ

天界のあなたを偲び

あなたが遺してくれたものを受け継ぎ

今も家族は故郷にあります」

僕はこれを読んで、

映画「二百三高地」の主題歌、

さだまさしの「防人の詩」と

岐阜護國神社で心に刻まれた

防人の像を思い出しました・・

こちらがその像です。

「防人(さきもり)とは

御英霊のことで、

ここではサイパンの

バンザイクリフに見立てて、

御英霊が遠く日本の未来を信じ、

玉砕する様子を表しています。」

このように神社のサイトに

書かれています・・・

さくら陶板の案内は大鳥居のすぐ横。

案内とパンフレットが入った箱。

パンフレット表側。

内側。

文章を抜粋すると

「さくら陶板は国の礎となられた御祭神が

往時歩まれたであろう故郷の土を使用して、

日本が誇る伝統的文化である

陶磁器を用いて神社の象徴ともいえる

桜をモチーフにした陶板を

各都道府県の著名な陶工の皆様に

制作・奉納いただいたものです。

御祭神へまごころを込め、

伝統の技によりつくられた

陶板一枚一枚は慰霊の心と

その継承を表します。」

このようになります。

この後、

全国の土で出来た、

各都道府県のさくら陶板が

写真付きで紹介され、

それぞれの配置図もあり、

巡拝する僕たちにとり、

強い味方となってくれました。

さくら陶板

47都道府県、

全部を載せるのはめんどくさい

(英霊の方ごめんなさい!)ので、

印象に残ったものを紹介します。

長崎県。

波佐見町の土なので、

波佐見焼きでしょうか?

鹿児島県。

薩摩川内市の土。

僕たちの地元、福岡県。

田川郡の土。

桜の花びらの中にも

小さな桜が描かれています。

愛媛県。

伊予郡砥部(とべ)町の土。

鳥取県。

鳥取市の土。

岡山県。

備前市と瀬戸市の土と

書かれているので、

有名な備前焼でしょうか。

三重県。

四日市市と三重郡といなべ市の土。

滋賀県。

信楽町の土なので、

信楽焼でしょう。

京都府。

いかにも京都らしく素敵です。

「京都市上京区の土」と書かれ、

かなりピンポイントな土ですね。

岐阜県。

土岐市の土。

まるで万華鏡のようですね!

花びらそれぞれに観音様というか、

仏様のようなお姿が描かれていて、

それがまた、

心に響いてきます・・・

山梨県。

山梨市の土。

石川県。

小松市の土。

金のイメージの石川らしく、

高級そのもののイメージです。

東京都。

千代田区と渋谷区と八王子市の土。

なんとなく都会の洗練された

雰囲気に見えるのは、

僕が地方にいるからでしょうか(笑)

神奈川県。

足柄上郡の土。

護国神社が存在しない県ですが、

さくら陶板は・・あります!

群馬県。

高崎市と渋川市の土。

こちらも上品でお洒落ですね!

栃木県。

宇都宮市大谷町の土。

そして、遂に来ました・・・

山形県!!

ここに導いてくださった

山形県と山形県護国神社さんへの

感謝の意を表し、

山形県のさくら陶板と

妻のツーショット。

最後に慰霊の庭を振り返って撮影。

さくら陶板、

心に響く素晴らしいものでした。

戦跡の石

慰霊の庭の一角の

目立たない場所にあるのが、

戦跡の石です。

故郷の土で作った

「さくら陶板」とは逆に

戦地の石を安置しています・・・

御英霊のご家族にとって、

こちらも大切なものなのかも

知れません・・・

 

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