曽木発電所導水路(曽木の滝公園)

 

夢の跡

明治時代、

当時国内最大級の発電量と言われた

曽木の滝下流に造られた曽木第一発電所は、

わずか3年ほどで閉鎖されています。

その理由は「洪水」で、

施設が再起不能の打撃を被ったから・・

莫大な費用や労力など、

人間の力の粋を集めた近代建築も

大自然の前には無力だったのです。

その経緯を知って、

改めて導水路の遺構を見ると、

「夏草や 兵どもが夢の跡」、

この松尾芭蕉の有名な句が、

頭に浮かんできました・・

ここは紛れもなく、

発電所の恩恵が続くと信じていた

関係者や地域住民の

「夢の跡」なのですから・・

導水路〜ヘッドタンク跡

曽木の滝、清水神社と巡り、

次なる見所、曽木発電所導水路へ。

清水神社の右に記されているのが、

曽木発電所導水路です。

兵どもが夢を見た導水路を

ヘッドタンク跡に向けて出発。

上には清水神社が見えています。

岩盤剥き出しの天井が、

明治を彷彿とさせますね!

かつては発電所に向かって

大量の水が流れていた水路も

今では人路(笑)になっています。

明治時代、

この岩盤をどうやって

くり抜いたのでしょうか?

ツルハシの跡は見えないので、

足尾銅山のように、

「削岩機」や「ハンドドリル」を

使ったのかも知れません。

トンネルの次にまたトンネル。

その手前右側にも

枝分かれした水路があるので、

そちらを確認してみます。

副水路とでも言うのか、

ここからも導水していたのかな?

再び本水路に戻り、

2つ目のトンネル(水路)内へ。

もうすぐヘッドタンクに到着。

ヘッドタンク内。

以下、案内全文です。

「曽木第一発電所

(ヘッドタンク・導水路跡)」

「曽木第一発電所は明治40年

(1907年)に曽木の滝の下流

約400mの位置へ建設されました。

その出力は800キロワットで、

当時国内でも最大級のものでした。

電力は大口・牛尾の鉱山や

近郊の町村へと供給され

さらに余剰電力は熊本県水俣の

カーバイト製造にも送られました。

その後、下流においても

発電可能なことがわかり、

曽木第二発電所(現:曽木発電所遺構)

建設が始められました。

明治42年(1909年)には

発電機1基が運転を開始しましたが、

同年おきた洪水により第一発電所は破損し、

閉鎖されることとなります。

現在では石積みのヘッドタンクと

導水路のみが残され、当時を偲ばせます。」

丸い穴は導水管が通っていた場所ですが、

今では「丸い埋門」?になっています。

こりゃ〜めっちゃ映えるな〜!

外側から埋門を撮影。

石積みのヘッドタンク(外側から)

かつて導水管は川辺の

発電施設へ向かっていました。

こちらは先ほどの案内と

ほぼ同じ内容ですが、

一部新たな情報があるので、

抜粋・要約します。

「この発電所はドイツの代表的電機メーカー

シーメンス東京支社の元技師であった

野口遵(日本窒素肥料(現チッソ)、

旭化成、日本光営等の創業者、

のぐち したがう、後に

のぐち じゅんと呼んでいた)が

関わった。」

野口遵さん、

相当にやり手の方だったんですね。

「遵」と書いて「したがう」と読む。

なんだか、

「ミステリという勿れ」の主人公

「久能整」の「ととのう」を

彷彿とさせてくれます(笑)

第一発電所跡は立ち入り禁止なので、

ここでUターンします。

やぎ?の案内。

「あったらしい村」って一体何ぞや?

いまだに謎です(笑)

導水路を逆戻りして起点へ。

水神碑

導水路の上には、水神碑なる

江戸時代の石碑があります。

エントランス。

「水神碑」

天保十四年(1843)年、

水難防止、船の安全運行を

祈願して建てられた石碑で、

鶴田ダム建設により、

ここに遷座したと記されています。

しめ縄も張られ、

大切に祀られています。

参拝。

風化していますが、

うっすらと「供養塔」のような文字が

見える気がします・・・

水神碑文の奥に鎮座する小祠。

水神様でしょうか?

よくわからずに参拝は完了(汗)

観光拠点施設

次に展望所的な施設へ。

「観光拠点施設」と名が付いていますが、

上は「観瀑展望台」になっています。

滝展望台に比べて滝からは

遠い位置ですが、

こちらからは桜も入れて、

それなりに(笑)

いい構図で曽木の滝を見られます。

反対側には、

お土産屋さんが見えていますので、

最後に行ってみる事に。

お土産屋さんで、

何かを買ったか否かは、

もはや記憶の彼方へ・・(汗)

第5位

お土産屋さんの近くで見たのが、

こちらのポスターです。

「人気の場所ランキング」で

鹿児島県第5位。

曽木の滝の素晴らしさからして、

ちょと物足りないような?

桜島など名所だらけの鹿児島だから

5位という微妙な順位なのでしょう。

次回は是非4位昇格を願っています!

 

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